KOKORU DESIGN
茶谷 博子氏
“らしく” 輝く部分をデザインする
公開日:2015年11月11日(水)01:00
<村上紙器工業所 オリジナルTシャツ>
この度、弊社で初めてのオリジナルTシャツをつくりました。
パートさんも増えて現場は女性が多いため、制服代わり?にオリジナルのTシャツがあってもいいかなぁ?というのが始まりでした。
そこで、友人でもある茶谷博子さん(KOKORU DESIGN)にお願いしました。
彼女はグラフィックをはじめ着物のデザインなども手がけていて、その感性でウチのオリジナル・デザインを創ってもらいました。
以前には「貼箱のワークショップションプ」で工場には来てもらったことはありますが、今回はウチの工場のイメージを「カタチ」にしてもらう仕事。
そのため、改めて「現場」をじっくりと見てもらいました。我々にとっては、工場やそこにある貼箱、材料は極普通の日常のものです。それをデザイナーの目を通して、デザインを描いて欲しいというリクエストをしました。
デザイナーの視点というのは、ホントにおもしろいですね?。我々からすると捨ててしまう“ゴミ”も、彼女には“お宝”になります(笑)。
その視点が、おもしろいデザインを生む。
それが、プロのデザイナーに依頼する醍醐味です。
こちらからは制約を設けず、出来るだけ自由な発想で創造してもらいました。
最初のラフだけでも8案も考えてもらい、その中から方向性を決めてそれを膨らませていきました。数回の打ち合わせの上、徐々にディテールを詰めていき、約2ヶ月ちょっとの時間を経てデザインが完成しました。
女性らしいエレガントさが、いっぱいでしょ?!!
ぱっと見はわかりにくいですが、当然このデザインのすべてに意味があります。
コンセプトはこれ・・・。
<コンセプト>
村上紙器さんの現場の音を感じるようなデザイン。
= 村上紙器さんが奏でる現場の音がセンスを創る。
※音は、音だけでなく、五感の意味です。
ねばるニカワ
風を放つゴムの穴
カタカタカタ…
シュゴーンシュゴーンシュゴーン…
ツツツツツ…
シュタッ
紙の楽譜に織りなしていく。
「センスを包む」の文字通り、
機械的に正確にだけではなく、
想いを持っての貼箱の制作。
村上紙器さんのセンスとは…
踊るように、又は音楽を奏でるように。
丸い柄は、村上紙器さんの「む 」の平仮名を機械っぽくアレンジ。
靴のような形は、紙からでる紙片。
丸い穴はベルトコンベアの空気孔です。
そして最後の仕上げは手作業で。
花芯は仕上げに不可欠なナイフ。
花びらは何より大切な
みなさんの箱を包み込む手。
優しくそして厳しく、
想いを伝えながら、一つ一つていねいに。
村上紙器さんならではの、貼箱の花が誕生する。
バックスタイルは、お着物の紋のように配しました。
村上紙器さんでの勤務を「しるし」として、
誇りとプライドを持てることからです。
KOKORU DESIGN design& collage art of junk
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彼女が、それをカードにしてくれました。
おまけに「社長からスタッフさんへ、メッセージを伝えたら?!」ということで、私が書いたものを彼女が編集してくれて、メッセージカードに。
これも、素敵でしょ???。
<メッセージカード>
ひとつ ひとつに愛情を込め
つくり手のこころをカタチにする為事(しごと)。
あなたのその手で作られた貼箱は幸せに違いない。
貼箱を愛し 丁寧につくってくれて
ありがとう。
村上紙器工業所 代表 村上誠
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という訳で、スタッフさんたちも大喜びでした。
これが現場で働くモチベーションにも、一役買ってくれると思います・・・。
茶谷博子さん、素敵なデザインをありがとう・・・。
model:茶谷博子(KOKORU DESIGN)
studio:茶谷文化サロン108
photographer:村上 誠(村上紙器工業所)
Camera:CANON 6D、CONTAX RTS II
Lenses:Carl Zeiss Makro-Planar 60mmF2.8、Planar 50mmF1.4
Film:Tri-X 400
今回のTシャツ・デザインについてのインタビュー映像はこちら。
KOKORU DESIGN 茶谷博子氏
KOKORU DESIGN
住所 | 大阪市東成区大今里南 |
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URL | http://picante.sakura.ne.jp/kokoru_design/kokoru/ |
代表者 | 茶谷博子 |
事業概要 | グラフィック/着物デザイナー・コラージュアーチスト |