オリジナル化粧箱、パッケージの差別化と差異化の違い
公開日:2019年04月05日(金)|ブランディング
差別化と差異化はベクトルが違う
よく「他社と差別化する」なんて、いいますよね。
他と同じ方向で「差」をつける、優れているかということです。例えば価格、機能、納期などです。
特に価格で差をつけるとなると、他社より安い価格にすることです。
ほぼ同じ製品でA社の商品が100円、B社は95円、C社は92円。では、それらに勝つために89円にする?!
それも一つのやり方です。しかし、それで圧倒的な差でシェアを取れれば別ですが、頑張って売れたからとしても利益はさほど上がらず、数量が出る分それに伴う手間暇、経費が増えます。
売上は上がるかもしれませんが、果たしてそれでいいんでしょうか?
また、価格や機能、納期といったスペックで競争するということは、同じ線上で比べることです。それは追い越したり、追い越されたりが続きます。とめどない競争になり、お互いに疲弊してきます。
それに対して差異化は、他社とは違うベクトル(方向と大きさ)を持つ。
つまり、自社独自の路線をつくることです。
これを商品のパッケージで考えてみましょう。
スーパーで同じ商品カテゴリーの棚をみると、正直どれも似たりよったりです。
どの商品も他よりも「目立つ」ようにするため、結構派手なデザインが多いのがわかります。
単体でみるとインパクトがあっても、他社も同じことを考えてデザインする訳ですから「インパクト」「目立つ」という意味においては大抵は同じようなデザインになります。
ということは、それらが同じ棚に並ぶとどれも同じような感じにみえます。
つまりどれも同じ方向で戦うので差別化すると、一直線上のちょっとした「差」にしかならないのです。
一般的な組み箱(トムソン箱)は、主に印刷でのビジュアル表現です。
貼り箱でも表面に印刷したものも多くありますが、弊社では殆どの貼り箱が素材感を活かしたデザインです。
商品のコンセプトや開発された背景、メーカーの思いから企画、素材を通して貼り箱に落とし込んでいく。
弊社の場合、機械による大量生産(数万〜数十万個)でなく、すべて職人による手加工でひとつ一つを丁寧に仕上げていきます。
同じ業界の貼り箱製作会社とはちょっと違い、その企画デザインから製作に至るプロセスは独自の考え方です。
いろんな意味で、同業他社とは違う?!
中々大きな規模の会社では難しいかもしれませんが、私(代表者)がこの10数年間ブランディングやマーケティング(こちらは最近)に興味を持ち、独自に勉強やそれらに関わる人たちに教えていただきながらこんな考え方の貼り箱製作会社になってきました。
商品パッケージとしての化粧箱をつくる会社としては万人受けはしないかもしれませんが、そこに共感してくださるお客様からご支持いただき、また喜んでいただいているのも事実です。
私たちのようなパッケージ製造会社だけでなく、モノづくり企業にはこういう考え方はあまりないですから…….。
“色気”や“艶”….感性に響く品質とは?
人の感性に響く貼り箱で、ブランド価値を高める。
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村上紙器工業所の<ブランドコンセプト>
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