商品パッケージ、貼り箱によるブランド価値の差異化
公開日:2020年02月04日(火)|ブランディング
ブランディングが企業価値を変える
それはやがて、無形のブランド資産になる
企業ブランディングにおいて、自動車はとても興味深い業界です。
こちらにある記事が、それを端的に表しています。
【驚愕】フェラーリは一台売って1060万の利益、ポルシェは209万、アストンは246万、ベンツは55万、そしてトヨタは21万、VWはわずか6万円
http://intensive911.com/?p=173177
各メーカーの営業利益に対して、販売台数で割ると「1台あたりの利益」がわります。
つまりそのメーカーが、「1台売ったらいくら儲かるか?」です。
世界有数の自動車メーカーであるトヨタ自動車は21万円、ベンツは55万円(トヨタの約2.6倍)、ポルシェは209万円(トヨタの約10倍)、そしてフェラーリに至っては1,060万円(トヨタの約50倍。ただし、フェラーリの利益の約1/3くらいはブランド事業による収入)です。
トヨタは量産車メーカーであり、ポルシェやフェラーリといった高級スポーツカー専門メーカーとはある意味ジャンルが違いますが、それを考慮してもこの利益の違いは目を見張るものがあります。
同じ「自動車」ブランドでも、トヨタは大量生産・大量販売を前提としたマスブランド。
そしてフェラーリはその対極で、少量生産でごく限られた人をターゲットにしたプレミアムブランドです。
企業規模でもフェラーリは従業員わずか約3,000人程度で、従業員数万〜数十万人のトヨタなど大手自動車メーカーと比べると言わば中小企業に過ぎません。
しかし小規模でありながら、量産メーカーとは比べものにならないくらいの利益。つまり、ブランド価値があります。
これは自社のブランド価値をどう考えて、どうブランディングしていくかですごく変わってきます。
これらは大小あれど自動車メーカーというかなり大きな業界の話ですが、我々貼り箱業界をはじめとした零細や中小企業でもまったく同じことが言えます。
ブランディングが企業の価値になり、顧客への価値提供をできることにもなります。
そしてそれが、同業他社との差異化になります。
一般的に差別化とよく言われますが、差別化は「他と比べる」ニュアンスですが、差異化は「他社とはベクトル(方向性)を変える」ことを意味します。
差別化は「他社より性能がいい」「他社より価格が安い」など、同じ方向軸でのスペックの競争をする場合が多いです。
商品パッケージ・化粧箱がブランド価値を高める
それに対して例えば弊社なら、貼り箱というモノ(ハード)を作る製造業にも関わらず一つの大きな切り口としてブランディング(ソフト)があります。
それは商品の「顔」とも言えるパッケージ、化粧箱である貼り箱を通して、お客様のブランド価値を「高める」「伝える」という大きなミッションを担っています。
お客様へ直接販売する目に見えるカタチとしては「貼り箱」というモノですが、実は「ブランド価値を高める、伝える」というコトを届けることが、弊社のつくる貼り箱の本質なのです。
フェラーリは自動車を売っていますが、その本質はフェラーリを所有する喜びであり、ステータスを満足させることに数千万円のお金を払うのです。
それが移動手段としての自動車を売っている量産メーカーと、心の喜びを売っているフェラーリとの違いであり、「1台あたりの利益」の差異です。
商品パッケージはコストじゃない
ブランド構築のための未来への投資
またブランディングは「未来への投資」であり、「目先の利益」だけを追っていては実行出来ません。
商品パッケージも同じで包装資材としてのコスト(費用)ではなく、ブランド構築に対しての長い目で見た投資だと考えてください。
私たちの貼り箱も、クライアント企業の心を満たす存在でありたいといつも考えています。
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<目的から作例を探す>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<クリエイターズネットワーク>は、こちらのページへ。
関連記事:
- パッケージデザインは、ファンをつくるためのブランディング投資
- パッケージ/パッケージデザインがブランドの顔になる
- パッケージ/パッケージデザイン、ブランドの無形資産が利益を生み出す
- パッケージ/化粧箱で、こんなお悩みやご相談はありませんか?
- 意味を買う時代、それがブランド価値になる
【ブランディングって、こういうこと】
ブランディングということをなんとなくわかったような気分で済ませていませんか。ここでは「ブランディングって、こういうこと」と題してやさしく解説していきます。
【コミュニケーションって、こういうこと】
コミュニケーションって、なんでしょう。ブランディングやコンセプトなどと同じで、わかっているようでも意外とわかっていない(説明しにくい)言葉のひとつかもしれませんね。
【新企画コンテンツ】
貼り箱ディレクターである村上誠(村上紙器工業所 代表)と親交のあるクリエイティブに関わる方が、パッケージやデザインに関するアイデア、視点、果てはお互いの考え方や生き方について語らいます。
村上紙器工業所のステイトメント(企業理念)「意思を運ぶ箱。」を書いていただいた田中有史氏(田中有史オフィス)が、この度コピーをつくっていただいたときの思いや経緯を書いてくださいました。
詳細は、こちらをご覧ください。
<コピー1本あれば差異化できる。>