パッケージ/化粧箱が、ブランディングになる体験価値
公開日:2020年10月07日(水)|ブランディング
パッケージは、ブランドイメージの象徴
iPhoneやティファニーの化粧箱は、箱自体がブランドの象徴のようなものです。
あの箱をみた瞬間、「iPhoneが自分のものになった」「ティファニーが私のもとにやってきた」と感じさせてくれる、いわばブランド体験をさせてくれます。
そのくらい商品パッケージ・化粧箱は、人の心をワクワクさせてくれる存在です。
それにiPhoneやティファニーの化粧箱は、メルカリやヤクオフなどの中古市場でも売買されるくらいの価値があります。
箱だけでも、「欲しい」と思う人がいるということですね。
ちょっと不思議な感じがしますが、こういうブランディングされたパッケージ/化粧箱だからこそ起こる現象です。
一般的な何の変哲もない普通の箱なら、箱だけ売買されることもありません。
それどころか商品を取り出したら、箱はゴミとして処分されてもおかしくありません。
それは、単なる包装資材だからです。
機能的価値(商品を包装する)としての役目が終わると、そこで用無しになってしまいます。
あとは、処分される運命です。
しかし、そこに感情(情緒)的価値があれば、箱の役割は一変します。
そのブランドへの愛着が湧きますし、ただの箱ではない目には見えない「価値」が生まれます。
箱から取り出す特別な開封体験:Unboxing
それを体現しているのが、iPhoneやティファニーのパッケージ/化粧箱です。
そうなるとメーカーからしても、単なる包装資材というコストではなくなります。
まさにブランドにとっての資産、つまり箱自体がブランドの資産価値となります。
一般的にはそんなことを考えないと思いますがそれをちゃんと考え、きちんと計算された上でブランド資産としてつくられているのがiPhone(アップル)やティファニーの化粧箱なのです。
彼らにとってはパッケージ/化粧箱は消耗品ではなく、ブランディングのための投資だという考え方です。
もちろんその分予算が必要になりますが、それはコストではなくブランドへの「投資」なのです。
ブランド価値を高めてくれる存在です。
日本の企業ブランドでは、まだまだそういう考え方をする会社は少ないです。
しかし最近ではD2CやEコマースをはじめとして少しづつではありますが、ブランディングを意識してパッケージ・化粧箱を考えたいというお客様が増えて来ています。
特の今のコロナ禍の状況では、「コスト削減」か「ブランドへの投資」か二分される状況です。
弊社の場合、後者の考え方ですので、同じ思いに共感いただけるお客様のご相談が多く寄せられます。
もちろん現実的にはご予算などのことがありますが、そこはブランドとしてどういう思いや考え方で商品パッケージ・化粧箱をつくるかによります。
いくらでも、お金をかければいいというものではありません。
ポジショニングは行ける場所ではなく、行きたい/行くべき場所
例えばブランドとして、同業他社に比べてどういうポジションを確立していくか(ポジショニング)。
その目指すポジションにいくために、商品パッケージをどうデザインしていくかを考えていかなくてはなりません。
コストではなくブランド構築(ブランディング)の一つのツールだと考えると、自ずと商品パッケージ・化粧箱の位置づけ、意義が見えてくるはずですね。
パッケージ/化粧箱/貼り箱については、お気軽にご相談ください。
関連記事:
- 化粧箱とは? なぜ人は化粧箱を使うのか?
- パッケージ/パッケージデザインがブランドの顔になる
- 商品パッケージ、あなたのお悩みやご要望に似ていませんか?
- ユーザーが、パッケージ/化粧箱を開けるときにどう感じるか?
- 貼り箱のパッケージデザインは、非言語/ノンバーバルコミュニケーション
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<目的から作例を探す>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<お客様インタビュー>は、こちらのページへ。