パッケージにも違和感、異質性、多様性が化学反応を起こす
公開日:2023年04月05日(水)|ブランディング
効率重視には弱い面も
あえて遠回りすることも大切です
現代は、すべてにおいて効率性が求められます。
つまり、必要でないことはしない。最も、近道を行く。
効率という観点からすると、もちろん大切なことです。しかし、何かが抜け落ちるかもしれません。ただ私自身は、効率性をあまり重視しません。
というより、その逆のことをやっています。笑
そう。効率とはほど遠い、すごく遠回りしてきた人生です。
生き方が、とても不器用なんです。汗
でも、いいこともあります。
違和感、異質性、多様性が化学反応を起こす
日本では、イノベーションが中々生まれないと言われます。ある意味、効率を重視しすぎなのかもしれません。
一つのキーワードは、「違和感、異質性、多様性が化学反応を起こす」ということ。
自分の価値観や考え方と違った人やものごとと触れることで、新たなものが生み出されるかもしれません。
ここでいう違和感、異質性、多様性が、化学反応を起こす可能性があるのです。
同じ価値観の人ばかりだと居心地がすごくいいのですが、新しいアイデアは生まれてきません。従来あるものの、延長上のことばかりになってしまいます。
最初違和感のあるもの、例えば全く違う業界や業界人と付き合うと今までは考えたこともなかった意見を聞いたり出来ます。
私は「ベクトルを変える」と言ってるんですが、同じベクトルの延長上にはちょっとしたプラス・マイナスがあるだけで、全く違う価値は出てきません。
※ベクトルとは、数学・物理でいう大きさと向きを持つ量のこと。
日常的には、ものごとや考えの方向を表す。
関連(note):ものづくりのベクトルを変える
当初は戸惑うのですが、私の場合は自分の中にある好奇心の方が勝つので(笑)、その違和感や異質性や多様性を受け入れてしまったりします。もちろん、全てではないかもしれません。
特に私たちのようなものづくり(製造業)をしてる人たちは、すべての価値観がスペック一辺倒になりがちです。つまり、数値化できるものが対象になるのです。
製造業としては仕方ないのですが、何故ならお客様から求められるのが殆どスペック(性能、価格、納期など)だからです。
クリエイティブとの出会い
すべては、そこからはじまった
私は10数年前に、クリエイティブに出会いました。それまでは全く接点がなく、まさに異質なものでした。だって、全然知らない世界ですからね。
はじめクリエイター/デザイナーという人種は、私にとっては宇宙人のような存在でした。でも出会ってみると、普通の人。笑
ただクリエイティブの考え方は、製造業とは全く違うのでとても新鮮でした。最初驚くことばかりで、まさに「ハードとソフト」の違いです。そのときに直感したのは、これらを組み合わせたら同じパッケージ/貼り箱でも「全く違うものが出来る」のではということでした。
それから10数年が経ちクリエイティブという「違和感」の考え方を取り入れたことで、今の村上紙器工業所ができています。
ブランディングやマーケティング・コミュニケーションなどの考え方を取り入れた「貼り箱/化粧箱」の企画・製造はもちろん、クリエイターの方々と協働で企業ブランディングのお手伝いもさせていただくことも。
パッケージ/貼り箱をつくる小さな待ち工場で、違和感や異質性や多様性が化学反応を起こしたのです。こんなことから、イノベーションは起こるのかしれませんね。
関連記事:
- 商品パッケージ、あなたのお悩みやご要望に似ていませんか?
- パッケージは単なるコストではない!! すぐに利益にならないのは無駄?
- 商品パッケージ、貼り箱によるブランド価値の差異化
- コスト重視大量生産型から、高付加価値型への転換
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<目的から作例を探す>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<お客様インタビュー>は、こちらのページへ。