パッケージは、ブランドとユーザーを結ぶブランドコミュニケーション
公開日:2023年12月09日(土)|ブランディング
ブランドとユーザーを結ぶブランドコミュニケーション
マツダは、10月末に「心よ走れ。」というメッセージで新ブランドキャンペーンを開始。テレビCMのオンエアとともに、公式YouTubeで映像を公開した。
「アドタイ」より引用、https://www.advertimes.com/20231201/article441878/
同社では2013年から「Be a driver.」という言葉を掲げてブランドコミュニケーションを実施してきたが、近年マツダ社内では「自社の独自性がきちんと伝わっていないのでは」という危機感が高まりつつあり、新たなブランドコミュニケーションの必要性を議論していた。ちょうどその頃は、社会におけるマツダの存在価値を明らかにするため、ブランドの「Purpose(存在理由):前向きに今日を生きる人の輪を広げる」「Promise(お客様への提供価値):いきいきとする体験をお届けする/人の頭・身体・心を活性化する/コミュニティと共に」「Values(自社の価値観):ひと中心/飽くなき挑戦/おもてなしの心」(以下、PPV)を制定したタイミングでもあった。そこで、このPPVに基づく新しいブランドコミュニケーションを考えていくことになった。
MAZDAの明確なブランドメッセージですね。
メーカー企業にとって、ユーザーとのブランドコミュニケーションはとても重要です。
このように大手企業はものすごい予算をかけて仕掛けますが、中小零細企業も予算は全く違えど、明確なコンセプトや錆びないキャッチコピー、コンタクトポイントを増やすことで、ブランドコミュニケーションを構築することができます。
しかしそこに意識がいかないし、中々お金も投資しない。小さな会社では、直接お金を産まないことにお金を投資することには、あまり意味を見いだせないのが現実です。これらに投資しても、短期に見ると売上や利益には結びつかないからです。
でも長期目線でみると、ブランド構築にはとても大切なことだと思います。
ブランドは、短い時間で出来るものではありません。今有名なブランドでさえ、何十年もしくはそれ以上の時間とブランド構築(ブランド価値を伝えていく活動:ブランディング)に投資をし、手間暇をかけて創られていきます。
その絶え間ない努力があってこそ、長い時間をかけてブランドとなっていくのです。
商品パッケージ/化粧箱は、ブランドコミュニケーションにとっての一つのツールでもあります。
パッケージのイメージが、そのままブランドイメージに直結するからです。iPhoneの箱やティファニーブルーのパッケージなどは、その典型でしょう。
その意味でいうと商品のパッケージ/化粧箱は、モノ(形があるもの)でありながらブランドにとっての無形資産とも言えます。単なる包装/梱包資材ではないのです。
包装/梱包資材からの価値転換
最近ではそれに気づき始めた大手メーカー企業などからも、パッケージのご相談やご依頼が少しづつ増えて来ています。中には今まで段ボール箱しか使っていなかったお客様が、「いい化粧箱をつくりたい」とご相談に来られます。
弊社でつくる貼り箱は化粧箱の中でも高級品に使われることが多く、その分パッケージとしては正直高価です。梱包材としてのコストと考えると、とても合いません。ご相談いただくときは、最初によくそのお話をさせていただきます。
パッケージを、ブランドコミュニケーションとしての一つのツールだと考えてください。
あまり今までにない考え方ですが、包装/梱包資材となるとコスト、つまり消費される存在です。これをブランドコミュニケーション(ブランドとユーザーを結ぶ)と価値転換することで、パッケージ/貼り箱の「意味」が変わります。ここが、とても重要なポイントです。
あなたのブランドにとって、パッケージがどんな意味を持つのか?
今一度、考えてみていかがでしょうか?
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