iPhone箱、ワクワクする開封体験がブランドイメージを伝える
公開日:2024年02月01日(木)|ブランディング
iPhone箱の開封は何か有機的、機能的/効率的ではない。しかし箱を扱うのはあくまでも人であり、人間がそれをどう感じるかはとても重要です。
そこに、ワクワク感があるのか?
感動があるのか?
情熱を感じられるか?
箱の開封ひとつとっても、実はとても大切です。
ある意味とても無機質な箱/パッケージにも、どこか有機的な感覚が欲しい。それは、人が扱うんだから。これはロジカルシンキングではなく、パッションかもしれない。
アップルのパソコン、Macのインターフェイスも同じ。Windowsは、クリックするとファイルが開く。とても早くて効率的であり、機能的です。
その点Macは、クリックしてもほんのコンマ何秒かの溜め(ため)というか、一種の余白みたいなものがあってふわっと開きます。早くはないんだけど、どこか有機的です。パソコンという本来無機質なものに、人間的なニュアンスを融合させたいんでしょうね。
iPhone箱も貼り箱(はりばこ)の一種ですが、パッケージとして世界最高レベルともいえるクオリティはもちろんのこと、日本の茶筒を思い起こさせるような綿密なフタの嵌合(かんごう:箱本体と蓋のはめあい具合)は、「開封体験(アンボクシング:Unboxing)」自体が大切な顧客体験(カスタマーエクスペリエンス:Customer experience)になります。
ブランドの大切な顧客接点
EコマースやD2Cでは特に有効?
パッケージデザインはブランドイメージを売っている
これはパッケージ/パッケージデザインを、包装・梱包資材という機能的価値だけでなく、顧客体験(CX)という情緒的価値として捉えています。ブランドイメージやブランドメッセージとして、その「意思を運ぶ箱」になるのです。
これらは単なる資材ではなく、ブランディングやマーケティングの視点から考えると、その意味は全く違うものになりますね。
店頭販売される商品はもちろん実物を見る/触ることなく購入するEコマースやD2Cでは、パッケージ/パッケージデザインがブランド最初のコンタクトポイント(顧客接点)になるわけですから、その重要性は商品とともにデザインしておく必要があります。
パッケージを受け取った瞬間から、パッケージの色や紙の質感や重厚感をそのままブランドイメージとして認識してもらえます。そして箱を開封した時のワクワクやドキドキを共有できる、パッケージからの空気感。すべてがイベント(開封の儀)であり、そのイベントをUX(ユーザー体験:User experience)として体感出来ます。
そして現実にパッケージをリニューアルして、売上が伸びた事例はいっぱいあります。
代表的な例では、明治の「ザ・チョコレート(meiji THE Chocolate)」の話は有名ですし、弊社でいうと業務用ソフトウェアのパッケージは、弊社の企画・製作の貼り箱に替わって売上が数億円伸びたという事例もあります。
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