パッケージは、ブランドイメージそのもの

公開日:2024年08月07日(水)ブランディング

パッケージは、ブランドイメージそのもの

<パッケージ展2024でのプレゼンテーション映像>
パッケージは、ブランドイメージそのもの(iPhone、ティファニーを例に)。

パッケージ/パッケージデザインが、もたらすブランドイメージとは?

先日の「パッケージ展2024(主催:大阪産業創造館)」のプレゼンテーションでも話した通り、「パッケージはブランドイメージそのもの」です。多くの人が知っている事例でいうと、iPhoneとティファニーのパッケージがわかりやすいでしょう。

iPhoneのパッケージ(貼り箱)は、アップル・ブランドを象徴するパッケージです。普通の人がみても、「何かわからないけどすごくいい、素敵な箱」と感じると思います。

その証拠に、iPhoneを買ったときに箱を開けて中身を取り出すのをビデオで撮ってYouTubeにアップする。日本語で「開封の儀(開封の儀式)」、英語でUnboxingといいますが、それが全世界で50万件以上~上がっていると言われています。

しかし、そんなことアップルがしてくださいとは一言もいっていません。ファンが勝手にしていることです。それは、この箱だからです。もっと安っぽい箱なら、こんなことはしません。それだけ、この箱自体に「ブランド力、ブランド価値」があるということです。
もっと面白いのは、アップルの社内には特殊な部署があって、「ユーザーが箱を開けるときにどう感じるか?」を研究している部署があります。

人は箱を開けるときにどう感じるのか?

どんな箱にすれば、開けたときにユーザーが「ドキドキするのか?ワクワクするのか?」。そこから逆算して、どんなパッケージデザイン/パッケージにするかを考えて製作します。そんな企業は、世界的にみても中々ないでしょう。

ちなみにこの箱、業界では1個の原価が@100数十円~150円くらいじゃないかと言われています(推測です)。もちろんアップルの秘密主義ですから、本当のところはわかりません。
ご存知のように、iPhoneは10万円~20万円くらいします。その価格からすると、箱代の150円は全然高くないと思いますよね?

箱代に数百億円を投資するアップル

しかし問題は、その販売個数です。iPhoneは全世界で年間、約2億台から2億8,000万台くらいの販売個数といわれています。だとするとアップルは、およそ300億~400億円くらいを「箱代」に使っているということです。

これは、日本メーカーなら絶対にありえません(日本メーカーだけではないですが)。何故なら、「コスト」だからです。
包装資材のコストと考えた時点で、いかに安くするかを考えます。しかも、2億個以上ですから、1円変わると費用が2億円〜変わるわけです。そこに、1個@150円かけるなんてありえません。

パッケージの「意味」に投資する

しかしアップルは実際に投資をしています。何故なら、パッケージに「意味」があるからです。
機能としては「商品を包む、保護する、運ぶ」ことですが、感情的価値でいうと「ブランドイメージを伝える。パッケージを使ってのブランド体験」というとても重要な役割があるからです。

そうなると、単なる「包装資材」ではなくなります。
まさにブランディングであり、ブランド構築の大切なツールです。
ブランドとユーザーを結ぶ大切な顧客接点(コンタクトポイント/タッチポイント)として、コストではなくブランドへの「投資」をしています。

でも、それに見合うだけの価値、もしくはそれ以上の価値を生んでいるのです。パッケージの機能だけでなく、「ブランドイメージを伝える、パッケージでブランド体験する」ことです。
これは消耗されて終わりではなく、積み重なることで最終的にパッケージが「ブランド資産」になります。

B2Bもブランディングの時代

最近ではB2C商材だけでなく、B2Bの企業からも化粧箱のご相談いただくことが増えています。
B2Cはギフト商品などわかりやすいですが、B2Bだと産業機器、例えばセンサーとか金属部品だったり、業務用のソフトウェア、あるいは医療機器なんかもそうです。

(関連記事)B2B/BtoBにもブランディングが必要な理由(パッケージデザイン編)

今までこれらは、化粧箱に入れるという概念がありませんでした。必要なかったからです。
あくまでも製品を「保護する、運ぶ」といった機能さえあれば問題ありませんでした。
しかし、今は違います。こういった産業機器メーカーも、グローバル化の中で「ブランディング」を意識しだしました。ブランディングの観点においては、パッケージはとても重要なアイテムになっています。

そして何よりも大切な「顧客接点」、お客様と直接接するコンタクトポイントです。
商品よりも前に、パッケージを手にしたときの印象が、そのままブランドイメージに直結します。

パッケージは、ブランドイメージそのもの

ティファニー箱はブランイメージそのもの

iPhoneもそうですが、例えば宝飾ブランドのティファニー。
女性は特にそうだと思いますが、このティファニーブルーのパッケージを見た瞬間に、「ティファニー」だと認識出来ます。
ティファニーというブランドと、このパッケージが頭の中で直結しているのです。

そう考えると、パッケージ/パッケージデザインは機能だけでなく、見に見えないとても大切なものを運んでいるのです。

ブランドの「意思を運ぶ箱。」、そんなパッケージをつくってみたいという方は、ぜひ一度ご相談ください。
パッケージについて、今までとは見える世界が変わるかもしれません。

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