パッケージデザインは非言語コミュニケーションでブランドの「顔」をつくる
公開日:2025年01月23日(木)|ブランディング
あるバーテンダーの一言、
このマティーニには顔がない。
マティーニは、カクテルの王様と呼ばれ私も大好きな一杯。
そのレシピは、「ジンとドライベルモットをステアしてつくる」とてもシンプルなもの。でも何でもそうですが、シンプルなほど実は難しく人によって技術の差が出てきます。
ジンやベルモットは何を使うのか?使う氷、ステアの仕方(特にステアはバーテンダーの技術の差が大きく現れます)の組み合わせで味が大きく変わります。カクテル好きは、美味しいマティーニを求めて、どこへでも行く。
バーテンダーは技と自身の個性、その他様々な情報からイメージした一杯のマティーニをつくります。しかしレシピ通り何の考えのないままつくったマティーニを、「このマティーニには顔がない」というのです。(漫画:バーテンダーより)
では、パッケージデザインがつくるブランドの「顔」とは?
私たちがつくる商品パッケージ/パッケージデザインとしての貼り箱も、似ているかもしれません。貼り箱に貼る素材(紙や布など)は様々なものがあり、その素材や色を様々な条件から選び組み合わせます。
そのとき、私たちの貼り箱に関する知識や知恵を総動員し、かつお客様の商品コンセプトやブランド価値という個性をいかに演出し表現できるか。
どんなパッケージデザインすれば、商品(ブランド)とユーザー(消費者)がコミュニケーションできるか。お客様とのお話の中から探っていきます。このとき、ブランドとユーザーとの間には言葉は介在しません。
もちろん一般消費財や食品などの箱で、パッケージにキャッチコピーが描かれることはありますが、貼り箱はコピーが入ることは殆どないため、基本的に非言語コミュニケーションです。
マーケティング/コミュニケーション戦略におけるパッケージの非言語的メッセージ
私たちは、お客様のコンセプトやビジョンを届けるパッケージデザインを企画・デザインします。パッケージは言葉を使わずに、ブランドの個性や特性、ブランドの思いをユーザーに伝えます。ブランディングとマーケティング、強いては企業の経営戦略に大きく影響します。
貼り箱のパッケージデザインが、非言語コミュニケーションの役割を果たすのはCMFデザインと呼ばれる「COLOR(色)、MATERIAL(素材)、FINISH(仕上げ)」です。
貼り箱の特徴である「素材感/質感」ですが、印刷紙器と違い素材(主に紙)そのものを貼って作る箱なので、紙の素材的特徴を最大限に発揮できます。
私たちが使う特殊紙(ファインペーパー/ファンシーペーパー)は、紙を作るところから染料で染めてつくるので、表面だけでなく紙そのものがその色でできています。
この紙の持つ素材感/質感、そして原紙から染められた色によって、独特の風合いと雰囲気を醸し出します。また素材感/質感は、各々の紙によって、やわらかい、ふんわりした、すべすべしてる、ざらついた、など個性あふれる独自のものです。
ブランドイメージによって、それらの紙の色と風合いを組み合わせていきます。
印刷表現はビジュアル的にいろんな表現が可能ですが、貼り箱はそれとはまた別次元の「素材」による表現が可能です。中芯に使うボール紙(厚紙:1〜2mm厚)による、箱の重量感や硬さなど手に触れたときの感触が人のこころに響くのです。
これらの非言語コミュニケーションが、ユーザー/消費者の感情を揺さぶることで、ブランドロイヤルティの向上やブランドイメージの構築。同業他社との差異化(他社との比較ではなく独自の価値を持つこと)につながります。
パッケージ/パッケージデザインを通して、あなたのビジョン/コンセプトを見えるカタチにすることが私たちのミッションなのです。
それが、まさにブランドの「顔」をつくるのです。
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<お客様インタビュー>は、こちらのページへ。