パッケージデザインも多様性がイノベーションにつながる
公開日:2025年01月27日(月)|ブランディング
先週末は、いつもお世話になっているコピータイター/クリエイティブディレクターの田中有史さんが主催するミニ広告井戸端会議でした。久しぶりの開催で、以前から結構な頻度で参加をさせていただいています。これは田中さん曰く、「セミナーではなく、様々な意見を論じ合う場」です。
今回リアルが紙芝居屋さん、お米屋さん、フォトグラファー、CMディレクター、建築士、製造業、オンライン参加が大学教授とコピーライター、様々な業界の方々が参加。基本的にはクリエイティブ業界の方が多いのですが、田中さんの人脈により毎回多様性にとんだ業界人が来られます。
まさに、これがおもしろいんですよね。違った業界で年齢も男女も違う独自の視点を持った方々が集まって話をするのが、いつも刺激になります。
主催はコピーライターでありクリエイティブディレクターの大ベテランの先輩。いつも一つのテーマを切り口にみんなで話をします。勉強会というていではないですが、私にとってはいつも違った視点、示唆をいただいています。
特に広告など、クリエイティブ業界のお話はとても興味深いです。製造業とはあまりにも違う世界ですから、いつも考え方のヒントをいただきます。もちろん直接的ではないですがビジネスの考え方、もっというと人生の生き方まで影響を受けてます。笑
このミニ広告井戸端会議のように、多様な人が集まることで様々な視点、考え方が組み合わさることで今までとは違ったものが生み出される。いわゆるイノベーションにつながるんでしょうね。
実は日本企業、日本人はこれが苦手と言われます。今回の話でも出ました企画というのはアイデアが全てだと言われます。
ところが通常の業務ばかりしていると、あっと驚くようなアイデアは中々出てきません。「あっと驚くような〜」でなくても、アイデアはどうしても硬直化していきます。特に製造業の場合、一般的にクライアントから言われるのはコストや納期、性能など「スペック」に関することが殆どです。
私たちのようなパッケージ/化粧箱、パッケージデザインの業界は、特にその傾向が強いといえます。なのでどうしてもスペック競争になってしまい、違った視点を取り入れることが難しくなります。
今回のお題は「長く続けていること。」で、私は末端の製造業でありながら「パッケージ(貼り箱)製造というハードにブランディングというソフトを、15年以上前に持ち込んで今もやっています。」ということを話ました。
当時、製造業の経営者仲間と勉強会をしていましたがメンバーからは「この人、何言うてるねん!!」て感じでみられていました。その頃のモノづくりには、「ブランディング」という概念は全くといっていいほど存在していませんでしたからね。
あるブランディングデザインを提唱されていたデザイナーの方との出会いがキッカケで、パッケージとブランディングの融合がはじまりました。もちろん、最初はまったくの手探りです。
しかしパッケージ/パッケージデザインは、消費者が最初に目にする/手にするブランドの接点、コンタクトポイントです。
パッケージデザインが、ブランドイメージを想起するといっても過言ではありません。そのくらい、企業や商品のブランドにとって重要なことはありません。ティファニーやiPhoneの箱は、その最たるものです。
これにはモノづくりだけではない、違った視点が必要でした。
それに出会い、気づかせてもらったことは今になってみると、私にとって大きな財産です。やはり、何事においても多様性というのは大切ですね。
新商品やリニューアルなどで商品パッケージ/化粧箱を考えるとき、ブランディングという視点からパッケージデザイン(貼り箱)を考えてみてください。
今までとは、別の景色が見えてきます。
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