お客様の潜在的ニーズをパッケージに落とし込む
公開日:2018年12月16日(日)|デザイン
貼り箱における顕在的ニーズと潜在的ニーズ
今、エサキヨシノリ氏(情熱の学校)が講師をされている「企業の課題解決を多方面からブランディングする!独立クリエイターの「超」プロデュース力アップ講座」を受講中です。
エサキ氏は、弊社のブランドコンセプト「センスを包む!それが村上紙器の貼り箱クオリティ」をつくっていただいた、私のブランディングの師匠の一人でもあります。
私は製造業の人間であり、世間でいうクリエイターではありません。ロゴをつくったり、グラフィックデザインは出来ません。ただ広い意味でのクリエイティブ(創造性がある)ということでは、クリエイターなのかもしれません。
そう。パッケージの企画製造というひとりの貼り箱職人として、クリエイターといえるかもしれませんね。
職人というと「モノをつくる人」ですが、今は「モノ」だけをつくっていては限界があります。モノの先にあるコトをつくっていかないと……と考えています。
私たちは貼り箱屋という製造業なので、カタチとしてつくるのはパッケージのひとつである「貼り箱」です。しかしお客様は、貼り箱に「何を求めているのか」を考える必要があります。
マーケティング的にいえば貼り箱はあくまでも「顕在的ニーズ」であり、その先にある「潜在的ニーズ」が本当にお客様が求めているものです。
例えば、ひとが「痩せたい」「ダイエットしたい」というのは顕在的ニーズで、その奥にある潜在的ニーズは「健康でいたい」「キレイに見られたい」、そして究極は「モテたい」ということです。
これが営業マンなら「スラッとしてることで、営業先で自分の印象を良くしたい」、つまり「営業成績をよくしたい」「売上げを上げたい」につながります。
顕在的ニーズとは目に見えるものではなく、お客様の心の奥に潜んでいる要求。
ブランディングで重要なのは、コンセプトです。
製造業でいえば製品のスペック(数字で表すことができる機能)ではなく、その先にあるお客様が求める本質的なこと(価値)です。自分たちが提供出来る価値がコンセプトにならないと、他社との価格競争に巻き込まれてしまいます。
お客様は何故、貼り箱を求めてへ弊社に来られるのか?
単に「商品パッケージをカッコ良くしたい」「いい商品だからいい化粧箱に入れたい」という表面的な理由(顕在的ニーズ)だけでなく、その本質(潜在的ニーズ)は貼り箱によって「ブランド価値を高める」ことで商品や企業そのものの価値が高まることで、それが最終的に売上げにつながることを求めておられます。
しかし「ブランド価値を高める」という本質にはお客様自身も意識していない、もしくは気づいていないかもしれません。単に商品の見た目だけではなく、パッケージ(貼り箱)によってブランドとしての価値が変わることを知っていただけると嬉しいです。
私たちは、貼り箱を通してそれをどうアプローチできるのか?
貼り箱の一番の特徴であるCMFデザイン(カラー、素材、仕上げの3要素)の力を使って、どんなパッケージデザインを提案出来るのか、そしてお客様にとっての価値提供ができるのかが重要だと考えています。
従来の製造業は「モノ」の提供でしたが、これからの時代はモノの先にある「コト(潜在的ニーズ)」をどれだけ提供出来るか。
それはお客様の「商品や企業のコンセプト」や「どういう思いで商品を市場に送り出す」のか、といったモノとしての「商品」以上の潜在的ニーズに他なりません。
それらの思いに寄り添い、汲み取った上で私たちの提案力が大切だと思います…….。
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(まずは、ちょっと電話で聞いてみたい時は 06-6653-1225 担当:村上 誠 まで)
東京 GINZA SIX でのウエディング用写真アルバムの貼り箱。
GINZAというブランド価値をどう表現するかを考えてデザインされた、“モノクロだけで構成された一冊のアート集”パッケージ(CMFデザイン)