パッケージ/化粧箱はブランディングであり、ブランドの「顔」。
公開日:2022年06月20日(月)|デザイン
商品において、それを包むパッケージ/化粧箱はブランディングであり、まさにブランドの「顔」です。
逆にいうとブランドコンセプトのもと、パッケージデザインが出来上がっていると言えます。
お客様が商品パッケージを見てこのブランドだとイメージ出来るなら、それはまさにブランドの「顔」になっているのです。
統一された「顔」がブランドをつくる
例えば自動車のマツダは、近年「魂動デザイン」というデザイン哲学のもとに生命感のあるカーデザインを展開しています。
ただ日本では賛否両論があり、「同じ顔で個性がない」と言われることもしばしばです。
日本の自動車では同じメーカーでも車種によって顔(デザイン)がバラバラであり、メーカーとしての統一性は基本的にありません。
よほど有名な車種は別として、よくあるのはメーカーのエンブレムを外すと車種名はおろかどこのメーカーなのかさえもわからない車がたくさんあります。
ターゲット顧客によってデザインを変えるというのが日本メーカーの考え方ですが、同じ車種でもモデルチェンジするたびに、全くデザインが変わったりします。メーカー的には、そうしないと売れないという思いが働き、デザインがころころ変わるのはまさにメーカー視点の考え方。
ところが、欧州メーカーならメルセデス・ベンツやBMW、ボルボなどは基本的に統一されたデザインが当たり前。どの車種もひと目見てベンツだ、BMWだとわかります。
国内メーカーでありながら、思い切ったデザイン哲学を貫いたマツダは素晴らしいと思います。
パッケージは、ユーザーとの大切なコンタクトポイントになる
そしてブランドの商品パッケージでいえば、やはり一番有名なのはティファニーです。
ご存知、ティファニー・ブルー(※)と呼ばれる独特の色のパッケージで、これもひと目見てティファニーだと認識出来ます。
※世界中でこの色が商標登録されていて、ティファニー以外の企業がこの色を使うことは出来ません。
このように、ブランドにはひと目見て「これぞ、〇〇だ。」とイメージできる「顔」が必要です。
自動車なら、全体を通してのカーデザイン。商品ならそれ自体のデザインもありますが、包まれるパッケージデザイン&パッケージ自体がそれです。
ティファニーのパッケージは世界的に有名ですが、あなたのブランドにとってもパッケージ/化粧箱をどう作るかはとても大切な考え方です。
特にD2Cは、パッケージの印象がブランドに直結!!
このブランドを購入したら、このパッケージに入って送られてくる。一般的な企業もそうですが、最近ならD2Cはブランドの商品パッケージ/化粧箱について、とても真剣に考えてパッケージデザインされています。
ブランドにとってパッケージの印象が「顔」であり、ブランド・イメージに直結するからです。
ブランディングという観点から、あなたもブランドにとっての「顔」をつくってみませんか?
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