“色気”や“艶”....感性に響くパッケージ、貼り箱とは?

公開日:2016年12月01日(木)デザイン

人の感性に響く商品パッケージで、ブランド価値を高める。

〜スポーツカーメーカー「フェラーリ」を例に〜

普段、私たちが生活する中で認識するもののうち、言葉として表現できるものは約5%だといわれています。残りの約95パーセントは、感覚や感性のみで認識しているため、論理的に言葉で説明できないそうです。これを「非言語領域」と呼びます。

近年のビジネスでは、「非言語領域」への訴求が大切であるといわれ、従来の「言語領域」への訴求のみでは顧客を獲得・維持することは難しい時代であるといわれています。

それは一体どういうことなのでしょう?
イタリアの高級スポーツカー「フェラーリ」のビジネスを、例に考えてみたいと思います。
フェラーリとはご存知の通り、世界有数の自動車メーカーの一つです。そのフェラーリは年間約9,000台しか生産しないそうです(2018年)。トヨタの年間生産台数が約1,000万台(同年)であるのに対し、1/1000以下の生産量です。

新車を注文すると、通常の市販車でも約半年から1年くらいの待つのは当たりまえ、限定車に至っては数年待ち。おまけに、住まいを一軒買えそうな車体価格(一番安い新車で二千数百万円、限定車は一億円を超えるものも)。それにもかかわらず、ニーズが絶えないのは、顧客に「欲しい」と思わせるだけの魅力、つまりブランド価値があるということです。

ブランド価値とはなんでしょうか?

たとえば日本車は、コスト・パフォーマンス面では世界一だと言っても過言ではありません。性能や品質の評価も高く、万一故障しても短期間で修理ができるように造られています。しかし人が商品を選ぶとき、性能や品質だけを考えて選ぶわけではありません。
フェラーリを求める人は、その独特のボディーデザインやカラーリング、車体が放つ“色気”や“艶”を手に入れたいのです。それによる “運転時のワクワク感”を購入するのです。

“色気”や“艶”、“運転時のワクワク感”。
それは、これ以上言葉で表現することができない感覚で、客観的に言語化や数値化ができません。これこそが「非言語領域」であり、これからのビジネスに必要なことだとされています。
人の感覚や感性に訴求すること……。
私たちのいう「感性品質」とは、性能や効率だけでなく、“心地よい”、“温もりがある”など、デザインや素材感などによる「感性に響く品質」をいいます。

ブランドコンセプトをきちっと伝えられるデザイン

それは、パッケージとしての貼り箱のサーフェイス(表面)を構成する「COLOR(色)、MATERIAL(素材)、FINISH(仕上げ)」の3つの要素(CMF)によって美しく、どことなく色気、艶っぽさを感じさせることで商品イメージを感覚的に伝え、そしてその素材感が“感性価値”として、やさしさ、あたたかさ、上質感など貼り箱、紙箱を手にした方にとって感動すら覚え、商品イメージを“感性”に訴えかけるのです。

私たちは貼り箱(化粧箱)で、そんな美しさや、ワクワク感を届けたい。
そんな魅力ある「貼り箱」を創造していきたいと考えています。

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人の感性に響く商品パッケージで、ブランド価値を高める、貼り箱、化粧箱、紙箱

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