貼り箱/パッケージには、エンジニアリングが必要か?
公開日:2017年03月28日(火)|デザイン
精密な設計とパッケージデザイン
実は、ブランディングとマーケティングコミュニケーションの塊
貼り箱(はりばこ)〜….簡単に言えば「紙製」の化粧箱です。
貼箱のデザインは、iPhoneに代表されるような工業製品のインダストリアルデザインとはまた違います。
インダストリアルデザインは、もちろん意匠としてのデザインもありますが、コストや生産性を含む製品設計そのものです。
貼り箱(パッケージ)はというと、これも紙でつくられた工業製品のひとつです。
ただ金型を使って作られる金属やプラスチックの成型品のように、1/1,000mmとかの単位の精度は求められません。というか、紙ではそんな精度は出せません。
では大まかな精度でいいのかといわれると、そうでもありません。
貼り箱職人は、紙を使ってプロフェッショナルな技術をまとめあげるセンスと能力が入りますし、意匠デザインも含めてエンジニアリングの考えが必要です。
使われる素材(主に紙)の特徴や加工特性はもちろん、お客様が使われる環境下でどのようになるのか。単なる見かけだけでなく、素材の状態ではキレイでも加工や最終的なお客様の使用環境によって、汚れや擦り傷などのこともトータルで考えなくてはなりません。
そしてお客様(貼箱を使われる企業)の満足、そして最終的に商品を購入されるエンドユーザーのステータスとかワクワク感のような情緒的価値をご提供することを心がけています。
貼り箱の設計は金属製品の精度には及びませんが、我々は「0.1mm」単位くらいの寸法精度で貼箱の設計をします。0.1mm といえば丁度紙一枚分くらいの厚みですが、その 0.1mm とか 0.2mm とかの寸法を足すのか引くのかによって、本当に微妙ですが仕上りが変わってきます。
少なくても設計や試作の段階でそんな微妙な寸法調整もしながら、素材や寸法出しを行っています。
もちろん紙素材なので、計算通りにいかないこともざらにありますし、我々のように最終的には人に手による手加工で貼箱をつくりますが、それでもやはりエンジニアリングの考え方をしなければ、いい貼り箱は生まれません。
パッケージをブランディングや
コミュニケーションという視点で考える
そして、これらはハード(モノ)としてのお話ですが、実はブランディングやマーケティング・コミュニケーションというソフトの塊でもあります。
商品パッケージ/化粧箱は、商品を包むという機能面にとどまらず、商品/ブランドと顧客(ユーザー)をつなぐ、接点としての大切なコミュニケーション・ツールでもあります。
パッケージはどちらかというと、このコミュニケーションやブランディング(ブランド価値を伝える)という大きな役割を果たすのです。
つまり単なる「入れ物」ではなく、経営戦略に直結するといっていい存在なのです。
たかが箱、されど箱なんですよね〜!!
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