商品コンセプトはブランドの軸であり、パッケージデザインにつながる。
公開日:2018年11月15日(木)|貼り箱
貼り箱デザインには、ブランドとしての「理由」がある
商品のコンセプト(CONCEPT)は、ブランドにとってその思いや考え方を表すすべての軸になります。
それがあってこそ商品自体はもちろん、パッケージ(貼り箱)のデザインをどうしたらいいかも決まってきます。
何となく「この色がいい」「こんな感じ」ではなく、コンセプトからこのパッケージデザインにしようというのが一番しっくりと来る貼り箱のつくり方です。
その「理由」があるからこそ、この貼り箱が出来上がった。
それが、本質的なパッケージのデザインかもしれません。
しかしお客様と話していても、コンセプトがしっかりとある商品はまだまだ多くはありません。
こんな商品をつくったんです。これに見合う貼り箱をつくってください。というのはよくあります。
中には「とにかく目立つ箱にしたいので六角形にしてください」、なんていうリクエストがあったりします。コンセプトはもちろん深い考えもなく、他との差別化のために単に「変わった箱にしたい」という場合です。
六角形などの変形箱は、トムソン箱(組み箱)だと難しくはありませんが、それを貼り箱で作るとなると簡単にはいきません。作れなくはないですが、かなり費用がかかります。
一般的な四角い箱に比べると、2倍〜とかではとてもききません。お客様からするとそんなことはわからないので、簡単におっしゃいます。
形状を変わったカタチにすることはパッと見は目を引きますが、今や変形のパッケージはそんなに珍しいものではありません。(よっぽど変わった形状なら違いますが。)
そんなパッと見ではなくもっとコンセプトに基づいた本質的なことを、貼り箱にデザインとして落とし込むことが大切です。
弊社でつくる貼り箱のデザインは、ビジュアル的なグラフィックデザインではなく、貼り箱の一番の特徴である貼る素材の風合い(素材感)を活かしたデザインです。
これはCMFデザインと呼ばれるもので、貼り箱のサーフェイス(表面)を構成する「COLOR(色)、MATERIAL(素材)、FINISH(仕上げ)」の3つの要素によって構成されます。
CMFデザインはコピーやビジュアルではなく、貼り箱そのものの表情(サーフェイス)から美しさやグレード感、そして商品の存在感を言語を介さずに表現してくれます。
ブランディングの一環としてのパッケージデザインでは、一般的なビジュアルなどで表現するデザインとは一味ちがうのがおもしろいところですね…….。
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コンセプトを見出す力が、商品の本質を捉えた提案につながる
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