お客様の心を動かし購買に結びつける言葉、パッケージ、化粧箱

公開日:2019年07月01日(月)貼り箱

言葉は人の心を動かし、行動させる。
そして、貼り箱も。

有名な話らしいですが、ある詩人が物乞いに贈った言葉「キャッチコピー」。
広告界でご活躍されているコピーライター鈴木康之氏の著書から、引用させていただきます。

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自然派食品ブランドのプレミアムなギフトボックス、化粧箱、パッケージ

私は『ロスチャイルド家の上流マナーブック』(伊藤緋紗子訳/講談社文庫)で読んで膝を打って以来、よく文章教室のマクラに拝借している話です。フランスの詩人アンドレ・ブルトンがニューヨークに住んでいたとき、いつも通る街角に黒メガネの物乞いがいて、首に下げた札には

私は目が見えません

と書いてありました。彼の前には施し用のアルミのお椀が置いてあるのですが、通行人はみんな素通り、お椀にコインはいつもほとんど入っていません。ある日、ブルトンはその下げ札の言葉を変えてみたらどうか、と話しかけました。物乞いは「旦那のご随意に」。ブルトンは新しい言葉を書きました。

それからというもの、お椀にコインの雨が降りそそぎ、通行人たちは同情の言葉をかけていくようになりました。物乞いにもコインの音や優しい声が聞こえます。数日後、物乞いは「旦那、なんと書いてくださったのですか」。下げ札にはこう書いてあったそうです。

春はまもなくやってきます。
でも、私はそれを見ることができません。

誰が見てもうらぶれた物乞いです。黒メガネをかけているのだから盲人であることも分かります。「私は目が見えません」は言葉の意味をなしていないのです。

アンドレ・ブルトンの言葉のほうには、訴えるものがあり、憐れみを乞う力があり、人に行動を促す力、もっとえげつなく言えば集金能力がありました。
目的はそれだったのです。読んでもらって、施しの気持ちを起こさせ、施しをいただくこと。目的を果たしてこそ、言葉です。

鈴木康之著 『名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方』より

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「感謝の気持ち」チョコレート・パッケージ、化粧箱&ブランディングプロデュース

言葉の表現の仕方で、同じことでも伝わり方が全く変わるんですね。
そして伝わるだけでなく、その先に人を行動させる。
まさに言葉は、人の心を動かすのです。

それと同じように私たちのつくる貼り箱は言葉ではなく、商品パッケージとしてそういう存在でありたいです。
お客様が貼り箱をみて、そして手に取って何を感じていただくか。
単なる「きれいな箱」ではなく、商品ブランドにふさわしい「らしさ」があるか。
目を引き、思わず手に取ってみたくなる雰囲気があるか。
そして眼の前で手に触れたときの色、素材感、そして細部まで気品のある仕上げがされているか。

すべてを含めて、ブランドとしてお客様に感動を与えられる。
そういうパッケージ、化粧箱をつくり続けます。

「貼り箱はCMF(色、素材、仕上げ)デザインが人の心を動かす」はこちらのページへ

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