パッケージ/パッケージデザインがつくる世界観に「意味」をこめる
公開日:2020年04月09日(木)|貼り箱
独立研究者であり著作家の山口周氏によると、今の時代は「役に立つ(機能価値)」ものより「意味がある(感性価値)」ものが重要と言われています。
かつて、日本の家電は世界を席巻しました。モノが不足している時代は機能価値が優先され、三種の神器と言われた冷蔵庫、洗濯機、テレビはその代表でした。
しかしそれらが行き渡り機能追求をすればするほど、どのメーカーもほとんど同じような製品ばかりになります。
今だと異彩を放つのは、バルミューダのような小さなメーカーだけどワクワクする商品、つまり「意味がある」ものをつくる企業です。
役に立つより意味がある
もっとわかりやすい自動車業界でいうと、機能価値を追求して大きな市場シェアを持つトヨタや日産などの日本メーカー。
確かに機能性や安全性、コストパフォーマンスは素晴らしいけれど、「絶対これが欲しい」という世界観を持つブランド力はあまりありません。最近だと、MAZDAが頑張っている感じです。
それがベンツやBMWだと機能価値(役に立つ)を持ちながら、ブランドに対する優越感も満足させてくれる(意味がある)存在です。
そしてランボルギーニやアストンマーティン、フェラーリなどスーパーカーになると日本車の真逆で、ちょっとコンビニへの買い物に乗っていく車じゃないし(笑)、普段遣いには正直不便(役に立たない)。
しかし圧倒的なブランドの世界観があって、フェラーリを所有していることに意味があるわけです。おまけに、数千万円以上のお金を払って購入してもらえます。
これらには、「意味」がもたらす価値があるんですね。
「意味」がもたらす価値とは?
商品のパッケージも、私は同じだと思っています。
パッケージは、第一に「モノを包む」と機能価値があります。
もちろん大切なことです。しかし、それだけがパッケージ/化粧箱の価値ではありません。
そこに「意味」が加われば、ブランドが構築出来ます。
企業がその商品に対する思いがあり、ストーリーを感じさせるパッケージデザイン。
ビジュアルだけでなく、貼り箱の持つ一番の特徴である素材によるブランドの世界観。
これらはパッケージの「意味」が、もたらす価値なのです。
あなたも「意味」について考えてみませんか。
関連記事:
- パッケージ/化粧箱で、こんなお悩みやご相談はありませんか?
- ユーザーが、パッケージ/化粧箱を開けるときにどう感じるか?
- 意味を買う時代、それがブランド価値になる
- あなたは、本当は何を売っていますか?パッケージの価値とは
- パッケージは、ブランドとユーザーを結ぶブランドコミュニケーション
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<目的から作例を探す>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<お客様インタビュー>は、こちらのページへ。
<写真から作例を探す>
弊社の貼り箱事例が、写真一覧でご覧いただけます。