新型コロナ後を見据えたパッケージ(貼り箱)
公開日:2020年04月27日(月)|貼り箱
新型コロナの影響は、まだしばらくは続きそうです。
今はじっと我慢のときですが、来る「新型コロナ後」を見据えたパッケージを考える必要があります。
新型コロナ後は、人の価値観が変わる。と言われています。
商品やサービスの対価を払うのに慎重になるでしょうし、購入することを今よりもためらうかもしれません。
それらを提供する企業は、かなり考えなければなりません。
現在と同じ商品、サービでいいのか?
また、その伝え方は今までと同じでいいのか?
以前書いたブログをみていて、こんな記事を見つけました。
リーマン・ショック後に書いた記事です。
ファンのための「モノづくり」。
パッケージ(貼り箱)も同じです。
肝に命じておかないといけないですね。
<消費者ではなく、ユーザーのためにパッケージを作る>
(中の数字などは、当時のものです。)
2008年秋に起こった金融危機を発端とした「世界不況」の中、フェラーリの2008年・世界販売台数は、6,587台と過去最高だったとか。経常利益は、前年比27%増の約390億円とこちらも最高記録。
それに対して、トヨタ自動車はダイハツなどを含めたグループ全体で世界販売は約900万台。トヨタ単体では、約800万台を販売したにも関わらず、約4,500億円の赤字に転落。
この差は、一体何なのでしょう?
以前、私の知り合いのプロダクト・デザイナーが、こんな話をしてくれました。
例えば、フォルックスワーゲンの「ゴルフ」、誕生してから約35年が経ちますがどの時代のモノを見ても一目で「ゴルフ」だとわかる。
一方、世界一販売台数の多い「カローラ」って車があります。
こちらは誕生して40年以上経ちますが、その時代によって「スタイル(デザイン)」が全く違う。
下手をすると、エンブレムを外すとどこのメーカーの車かさえもわからないと。
彼曰く、トヨタは「消費者」を見て、「ユーザー」を見ていないと…….。
最初この話を聞いても、彼の言うことがよく理解できませんでした。
「消費者」、「ユーザー」……一緒と違うの? と、素朴な疑問。
彼が、言いました。
「消費者」とは、商品(製品)を消費してくれる人。
つまり、企業にとって儲けさせてくれる人のことで、「ユーザー」とはその商品のファンになってくれる人のことだと。
ん〜〜〜、なるほど!
奥が深い!!
我々、モノづくりをしている人間(企業)は、自分達のファンを作り、そのファンのために、自社の製品を作らなければならないということです。
2009年、フェラーリは新型車『カリフォルニア』(V8・4.3L、430ps/7500rpm、7速デュアルクラッチで、0-100km/hを4秒以下で走ると言われています。)の販売を開始しますが、来年(2010年)分まで既に予約が埋まっている状態です。
つまり、どんなに欲しくてもこの車を買おうとすると、2年は待たなくてはなりません。
2,000万円以上、目の前に現金を積んでも、すぐには買えないものがあるのです。
パッケージ(貼り箱)も同じ。
ファンのための「モノづくり」を目指したいです。
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