パッケージ/化粧箱には、コンセプトが必要
公開日:2020年08月10日(月)|貼り箱
コンセプトとは?
コンセプト(concept)とは、ものごとにおける終始一貫してブレることのない基本的な方向性であり考え方です。
パッケージ/化粧箱でいえば、パッケージを通してお客様に「何を届けるのか」という本質の部分です。
弊社でいえばその本質は、貼り箱を通してお客様の「ブランド価値を高める、伝える」という顧客価値(商品そのものの価値に加えて、顧客へのサービスも含まれる感動や満足)です。
「顧客価値」には、以下の4段階があります。
(1)基本価値
商品にとって不可欠な価値であり、提供されなければクレームや取引中止につながる価値。
(2)期待価値
顧客が当然のように期待する価値。提供されなければ、クレームに至らなくてもリピートにはつながらない。
(3)願望価値
期待はしていないが、実現できれば高く評価される価値であり、実現できなくとも不満にはつながらない。
(4)予想外価値
顧客の期待をはるかに超える価値。もし提供出来れば、顧客に感動や喜びを与えられる。
ここで「期待価値」以上のことを提供出来れば顧客は満足し、それに見合う以上の対価を払ってくれます。
例えば、スターバックスコーヒー。
業態はカフェ、美味しいコーヒーを提供する場所です。
しかしスターバックスの顧客価値は、単に「美味しいコーヒー」を提供するだけではありません。コーヒーだけなら、あの価格は高いと感じます。
そのコンセプトは、「自宅でもオフィスでもない、第三の場所(サードプレイス)」。
自宅やオフィスとは違う、自由でくつろげる空間で美味しいコーヒーを味わうことです。
ブランドコンセプトをパッケージデザインへ落とし込む
私たちのつくる貼り箱でいえば、「商品を包む」という機能だけでなく、貼り箱がお客様の「ブランドらしさ」を表現する存在という顧客価値を提供することです。
その意味で、ブランドの「コンセプト」がとても重要になります。
商品を通して、お客様に何を届けるのか?
パッケージ/貼り箱が、届ける顧客価値は何なにか?
そのために、どんな貼り箱をパッケージデザインすればいいのか?
構造や素材、色を含めて考えていきたいです。
関連記事:
- パッケージを通して、人と人がつながる関係をつくる
- パッケージデザインは、ファンをつくるためのブランディング投資
- あなたは、本当は何を売っていますか?
- ユーザーが、パッケージ/化粧箱を開けるときにどう感じるか?
- 経営戦略×パッケージ×ブランディング
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<目的から作例を探す>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<クリエイターズネットワーク>は、こちらのページへ。
【ブランディングって、こういうこと】
ブランディングということをなんとなくわかったような気分で済ませていませんか。ここでは「ブランディングって、こういうこと」と題してやさしく解説していきます。
【コミュニケーションって、こういうこと】
コミュニケーションって、なんでしょう。ブランディングやコンセプトなどと同じで、わかっているようでも意外とわかっていない(説明しにくい)言葉のひとつかもしれませんね。