機械で量産される今、「手」の存在意義が問われている
公開日:2020年09月06日(日)|貼り箱
手でつくるパッケージ/貼り箱
今や商品パッケージである貼り箱は、自動化された機械で大量生産が出来ます。
典型的な例は、iPhoneの貼り箱。見た目はシンプルでも、あれだけ高度な化粧箱でも自動化された機械で量産されています。
自動車に限らず、近い将来貼り箱の世界にもAIが導入され、一番最適な製造方法で簡単に貼り箱が作られるようになるかもしれません。
しかし、だからこそ人の「手」でつくることが存在意義が問われていると感じます。
例えば自動車開発では、3次元CADが発達しコンピューター制御で何でもつくれる時代でも、クレイモデラーが存在します。
デザイナーのイメージを、クレイモデラーが工業用粘土(クレイ)を使って、最終的には人の手で立体造形していきます。コンピューター制御でも同じようなものはつくれますが、機械ではつくれない人間の感性に訴えかける造形美が存在するのです。
とはいえ貼り箱の特に大量生産では、納期やコストなど効率を考えると機械での量産が現実的に行われます。弊社では量産はしていないので、1ロットが数百個〜多くても1,000個とか2,000個程度です。
モノをつくる職人は、手で触り、手で組み立て、手で確かめます。
指先から紙など素材を感じることで、貼り箱をどう加工するかを無意識の中で考えます。
手を動かすから脳が働く。まさに、手と頭がつながっている感じ。
貼り箱がコンピューターで制御された機械で量産される今、「手」の存在意義が問われてくるのです。
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