B2B(産業機器、医療器具など)企業が、化粧箱を使うようになった理由とは?
公開日:2020年12月15日(火)|貼り箱
B2B企業もブランディングが求められている
一般的に商品のパッケージ・化粧箱を使うのは、B2C(Business to Consumer)企業を連想します。当然、圧倒的にそれが多いです。
しかし産業機器や工作機械、医療機器、業務用ソフトウェアなどB2B(Business to Business)企業、つまり企業間取引をされているお客様からの問い合わせやご相談が最近は増えてきています。
特に最近はNC、マシニングセンタなどの工作機、産業用ロボットやFA(Factory Automation)関連、医療機器、業務用ソフトウェアなどの企業からのご相談があります。
これらの企業の場合、製品自体が贈答品やギフト商品ではありません。
個人が購入するものではなく、企業が必要な製品(パーツ)として購入します。
したがって、今までは製品パッケージの「見た目」は気にしなくてよかったのです。
あくまでも製品を「保護」する機能的価値が優先で、ブランドを意識するような感情的価値はなかったわけです。
それが最近になって、どうも流れが変わりつつあります。
もちろんBtoB全体としては、まだまだ化粧箱を使うことは少ないですが、製造業などの企業からのご相談をいただくようになっています。
通常それら金属や制御機器のパーツなどはそれ自体に価値があるわけで、包装(化粧箱)は保護するための機能でしかありませんでした。
そこに、自社製品の「ブランド」という意識が出てきたのだと感じます。
ブランドというとファッション・アパレルやバック、靴、化粧品のイメージですが、製造業や商社にも当然ブランドが存在します。
【ブランディングって、こういうこと】
ブランディングということをなんとなくわかったような気分で済ませていませんか。ここでは「ブランディングって、こういうこと」と題してやさしく解説していきます。
普段は意識することはないでしょうが、例えばお客様に「村上紙器工業所の貼り箱が欲しい」と言われれば、弊社のような町工場でも一つのブランドになります。
ブランドとは「識別するための印(しるし)」ですから、企業規模や何を売っているかは問題ではありません。
ファッションでも製造業でも「これがウチの商品です!!」があれば、それらはすべてブランド(brand)です。
そう考えると特に今のようなコロナ禍で大変な時代、自社のブランドを意識するのは当然の流れなのかもしれません。
例え製造業であっても、それが小さな町工場であっても、少しづつですが気付きはじめたということでしょう。
パッケージ・化粧箱は、その最前線にいます。
だってどんな製品であれ、お客様が先に目にして触れる(コンタクトポイント)のは製品を包んでいる箱だからです。
最初のコンタクトポイントは化粧箱
最初に貼り箱を目にして開封する瞬間から、そのブランドのイメージが膨らんでいきます。
例えて言えば、初対面のお見合い相手に会った第一印象といったところでしょうか?
やはり製品を手にしたときのファースト・インプレッションは、素敵な方がいいですよね。
製造業などBtoBであっても、そういうイメージが出来てきたのです。
ある意味、パッケージ・化粧箱の新たなマーケット(市場)だと思います。
化粧箱もその「意味」が変わると、今までとはまったく違う価値を持つのです。
金属部品や電子機器を作っているあなたの会社も、パッケージ・化粧箱でブランディングを考えてみてください。
製品や会社の「価値」が、目に見えて変わっていきます…。
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