陰翳礼讃。パッケージデザインは光と影が佇む芸術。
公開日:2024年01月18日(木)|貼り箱
ご存知、谷崎潤一郎の作品です。
西洋の家は部屋全体が明るく日が入るのですが、日本家屋は構造上から昔は部屋の中がかなり暗いつくりになっていました。
本来なら負の要素なのですが、日本人はその陰翳/陰影にも生活の中で美意識を感じていました。
パッケージ。特に貼り箱には、箱表面に貼っている紙などのざらついた少し凹凸のある質感が、光が当たるごとに微妙な陰影ができます。
パッケージデザインに潜む光と影
パッケージとしてよく使われる組み箱(トムソン箱)は、表面がフラットなコートボール(印刷特性の良い薄いボール紙)を使うので、基本的に凹凸ができません(特殊な表面加工があれば別です)。
それも貼る紙によって、表面の質感はさまざまです。
素材そのものがザラついてたり、質感に特徴のあるもの。
あるいは、紙表面にエンボス(凹凸)加工を施した紙。
また、紙の原料によっても質感が変わります。
これらの素材を使った貼り箱は、光の当たり方で陰影のある独特の見え方をします。
素材が生み出した、光と影が織りなす美しいパッケージ。それが貼り箱なのです。
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