手でつくるパッケージ/貼り箱は、モノに生命を与える。
公開日:2024年01月30日(火)|貼り箱
高級オリジナルDVD紙製ケース。DVD/CDボックスの制作中
ボール紙で形作った生地(箱の骨格)に、紙を貼って包んでいきます。
完全に人の手による加工です。 一個づつ、職人である従業員が自らの手で仕上げていきます。私たちが使う接着剤は、「膠(ニカワ)」です。貼り箱では、世界共通でニカワが使われます。
ニカワとは、牛や豚の皮や骨などのゼラチン成分を主原料に作られた接着剤。約60〜70度くらいのお湯で間接的に加熱(湯煎)し、素材(紙)に塗布してボール紙に貼り付けることで冷却され硬化・接着させます。
ニカワが塗布された紙が機械から出てきて、そこにボール紙で形作った生地をセット。紙を手で押さえることで接着させ、紙端を箱の内側に折り込んでいきます。
加工は早く、でも正確な丁寧さが必要
ニカワが乾く(冷却)までは約15〜30秒ほどなので、その間に正確に接着させなければなりません。
まさに、スピード感と丁寧さと根気のいる手作業です。
また冬場など気温の低いときはニカワが乾燥しやすく、紙が接着しにくいため(特に箱の角部分)、弊社ではアイロンを使って熱と圧力で接着させます。それだけの手間暇を惜しまずにすることで、出来るだけキレイな仕上がりになるように心がけています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
高級オリジナルDVD紙製ケース。DVD/CDボックス
パッケージは、ブランドと顧客との大切な接点。
単なる包装資材としてのコストではなく、ブランディング、マーケティング、コミュニケーションへの投資です。 コストなら消費されるだけですが、それらはブランド資産として積み重なる。