フィルムで撮るということ...。
公開日:2018年05月24日(木)|貼り箱
先日、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」。
何と、コダック映画用フィルム(35mm)で撮影をされてたそうです。
https://www.kodakjapan.com/motionjp-news1806
現在「映画撮影」は、ほとんどデジタルに変わってます。
費用的にも、編集的にもメリットが大きいし、デジタル撮影の技術がとても高くなったこともプラスです。
しかし今でもなお、ハリウッドでフィルム撮影している監督たちがいます。
クエンティン・タランティーノ、J・J・エイブライムス、クリストファー・ノーラン、マーティン・スコセッシ監督などハリウッドの巨匠が、コダック社のフィルム製造工場閉鎖の噂を聞きつけ、映画会社と交渉の末、工場閉鎖の危機を救ったということもありました。
そしてつい最近も、フジがモノクロフィルムから撤退。
事業として難しいのはよくよくわかりますが、「フィルム文化」として残して欲しいと考えるのは私の個人的な思いです。
フィルムは「現場の空気感まで映る」と言われますが、ホントそんな感じです〜(笑)。
いろんなものがデジタル化で昔に比べてとんでもなく便利になっていますが、フィルムなどはこういう利便性や効率、あるいは生産性とはまた別の「価値」が見直される部分があります。
それには、効率などとは違った良さがある訳です。
我々の業界も、機械の自動化で効率や生産性重視の貼箱もたくさんあります。
大量生産でコスト重視の貼箱は、その方向に行かざるを得ません。
もちろん、そういう貼箱も絶対に必要です。
ウチが作っている貼箱は、いわばそれとは対局にあるといっていいでしょう。
作業は手加工中心ですし(その分、ひとつひとつを丁寧につくっています)、お客様からいろんなことをお聞きして「どういう貼箱がいいのか?」を考えていったりと、効率化とは無縁のことをやっています(笑)。
でもお客様にとって、それがひとつの「価値」になっていることも事実です。
それが価値でなったら、私たちは存在していません。
それを求めておられるお客様も、おられるということです。
これからもそういうお客様のために、私たちは手間ひまをかけてパッケージ/貼り箱をつくっていきたいですね…。
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