テーマは企画。企画する。ミニ広告井戸端会議
公開日:2024年05月26日(日)|セミナー・勉強会
昨夜は、ミニ広告井戸端会議に参加。コピーライター、ラジオディレクター、CMディレクター、設計家、紙器製造業という面々でした。
テーマは「企画。」「企画する。」でした。ビジネスシーンでは、やたらと出てくる企画というワード。
文字からは「くわだてをはかる」という意味ですが、まずは何かのアイデア(思いつきや着想といったタネ)があって、それをくわだてていくこと。企画はあくまでも「仮説」。絶対的なものではなく、こうしたらこうなるかもしれないとのまさに企てだと。
パッケージ企画の決め手は納期、デザイン、予算
箱屋でいうと、クライアントの商品企画部門などからお話をいただくことがよくあります。
しかしこれにもパターンがあって、よくあるのは当然商品自体が企画のメインなのでそこの全力を投入します。最終的に販売するとなるとパッケージは絶対に必要、でも企画部門では大抵の場合、順番としてはパッケージは一番最後になるケースがほとんど。
発売日やデザイン、パッケージ予算などが決められていて、最後に「これ」を見積もってくださいってパターン。それだと殆どすべてに無理があり、無理なことが多いです。納期は間に合わない、こんなデザインでは作れない、作れたとしてもその予算ではとても無理。みたいなことがよく起こります。
こちらからすると空想というか、机上論のみで企んでいる感じです。現実とのギャップが相当ある。
この春もある大きなところからお話をいただいたのですが、予算を聞くと「その4倍くらいはかかります」という案件。その時点で「これは流れたな」と感じましたが、たまたま先方が「この箱にはどうしてもこだわりたい」とこちらの条件をのんでいただきました。
通常だと、こんなことは殆どありません。ある意味ラッキーな案件でしたが、本来パッケージは商品自体の企画と同時並行で進めるくらいでないと難しいものです。
言ったように、大きくは「納期、デザイン、パッケージ予算」は簡単ではなく、商品と同じくらいのエネルギーをかける必要があると考えます。そのくらい、実は商品にとってパッケージは重要なポジションだからです。
パッケージは「一番外側にある中身」というくらい、大切な商品の一部だからです。商品パッケージの企画は、大切に考えていただきたいです。
話はあちこちに飛びましたが、一つ印象に残ったのは「今、足りないのは憧れじゃないか?」と。憧れるものがあって、「これが絶対欲しい!!」というものがなくなってきてる。若い頃は車が欲しいとかあったよなー。今はそれがないんじゃないかとの話になりました。
私が小中学校のころ、ラジカセとかステレオなんかが流行っていて、当時のSONYは私にとっては憧れの存在でした。まだSONYが、エレクトロニクス(電子機器)企業だったころの話です。
ナショナル(現パナソニック)、東芝、日立などたくさんのブランドがありましたが、当時SONYは断トツなブランドでした。SONYは、高価でしたしね。
モノラルのラジカセ(当時はMade in Japan)が4万円くらいしてましたから。子供の頃、親にはとても買ってはもらえませんでした。
そんなブランドが、色々ありましたね〜。そんな憧れるものがあまりなくなった気がします。
憧れがあれば、もっと経済も活性化するのにと感じた会でした。
この日の懇親会は、サントリーのダイニングバーへ。
(会議の様子は、設計家の方からご提供いただきました。)
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