唐長ワークショップ
公開日:2009年03月22日(日)|ワークショップ
創業380年以上、昔ながらの完全アナログ技法で京唐紙を作るただ1軒の唐紙屋、「唐長」。
その唐長のワークショップに、友人と一緒に参加して来ました。
今回から十一代目当主とおかみの二人が中心となり、ご指導いただきました。
唐紙づくりでは、昔からの技法で、便箋の大きさの唐紙6枚を作りました。
板木(はんぎ)は唐長文様を使い、新たに彫ったものを使いました。
また、当主の談話では、唐紙づくりの技法、絵の具の配合や配色、和紙、文様のことなど、これまで唐紙に携わってきた経験談を交えたユニークな内容をお聞きしました。
今回から十一代目当主とおかみの二人が中心となり、ご指導いただきました。
唐紙づくりでは、昔からの技法で、便箋の大きさの唐紙6枚を作りました。
板木(はんぎ)は唐長文様を使い、新たに彫ったものを使いました。
また、当主の談話では、唐紙づくりの技法、絵の具の配合や配色、和紙、文様のことなど、これまで唐紙に携わってきた経験談を交えたユニークな内容をお聞きしました。
そして、おかみの案内で一般非公開の庭のある工房へ連れていっていただきました。
唐紙でしつらえた部屋の内装を見学。
そこでお茶をしながら「唐紙を使ったインテリア」について、これまで培ってきた経験をもとにした興味深いお話を聞かせていただきました。
その中での女将の言葉の中に、「380年以上にわたる唐紙を、これから将来に向けて伝えていくことが、いかに難しいか。」というお話をされていました。
歴史と伝統があればあるほど、それを伝えていくことが困難だということです。
しかし、便箋やポストカードなどのステーショナリーのみならず、インテリアとして内装に施された「唐紙」は圧巻でした。
数百年前に創り出されたとはとても思えないモダンなデザイン、使用されている和紙の風合い。そして、一枚ずつ手作りされた唐紙が醸し出す雰囲気は、伝統とモダンの見事な融合でした。
いつの日か、弊社工場にギャラリーを作る時には、是非取り入れたいと感じました。
「唐紙」に惹かれるのは、「一枚ずつ手作り」という方法が、弊社の「貼箱」とよく似ているからでしょうか。
歴史や伝統、技法は違いますが、将来の日本に是非残していただきたいものです。
京都で歴史と文化に触れ、素晴らしい時間を堪能した半日でした。