黒谷和紙「工芸の里」(2)
公開日:2009年07月07日(火)|ワークショップ
京都綾部にある黒谷和紙「工芸の里」での「和紙漉き体験」シリーズの2回目です。
前回の資料説明から、いよいよ実践へ移っていきます。
まずは、ベテランの方が漉いている現場を見学。
大きさはかなり大きく、横幅は1メートルはあり、奥行きも50センチはあるでしょうか?
これだけの大きさを均等に漉くのは、慣れないと難しいですね。
普通ここは見学だけなのですが、特別に私と浪本さんが体験させていただきました。
簀桁(すげた)は横幅が長く、かなりの大きさです。
以前、ハガキサイズともう少し大きなものは、体験で漉かせてもらったことがありますが、流石にこれほど本格的なものは初めてです。
ハガキサイズを漉くのとは、訳が違います。
「紙素」の入った水を、かなりの量簀桁ですくい上げるのですが、その感覚もわからずちょっとしかすくわないので、簀桁の上で上手く水が踊りません。
しかも、水が沢山あるウチに「紙素」を均等に並べなければならないのに、、やはりコツがわからず、ダマになってしまいます。
もちろん、初めてやって簡単に出来る技ではないのでしょうがないのですが、ちょっと悔しい気も・・・。
多分、コツさえつかめば、ある程度は出来ると思うのですが(勝手に思ってます)、やはり「職人技」ですね。
機械漉きによる大量生産とはまた違う、手作業での「紙漉き」。
やっぱり、「貼箱」に通じるものがあります。
職人さんたちの「想い」が、この黒谷和紙を作り上げるのです。
さて、次回は「和紙漉き体験」シリーズの最終回。
いよいよ、我々の紙漉きです。