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ブランドの熱量を届けるパッケージ:ソフビ人形

公開日:2024年02月14日(水)

ブランドの熱量を届けるパッケージ:ソフビ人形

特別なものを届けるパッケージデザイン

ソフビ(ソフトビニール)人形の貼り箱です。
全然知らなかったのですが、今ソフビ人形が世界的な流行になっているそうです。ソフビ人形というと私が小さい頃(50年以上前?)はウルトラマンや怪獣のソフビ人形で遊んでいた記憶があります。

現代では子供のおもちゃではなくフィギュア業界ではデザイナーや作家が参入して小ロット制作し、日本アニメ作品などのキャラクターやオリジナルデザインのソフビ人形が、コレクターの間で高額な取引きがされているらしく、投資対象にもなっているそうです。

そのアートトイデザイナーからのご依頼で、作らせていただいた貼り箱。

このソフビ人形はデザイナーのオリジナルデザインで、Kaibutsu Shoji(怪物商事)という架空の会社から広がる世界です。表向きはいち民間企業。その裏で、怪⼈、怪獣、怪物を⺠間⼈と取り引きし派遣する、悪の秘密結社という子どもにも伝わるような設定です。実際にソフビを購入いただくお客様を、その「民間人」と見立て、お客様自身にも怪物商事の世界の登場人物になっていただく、2.5次元の世界を考えています。

という、何とも言えない独特の世界観です。

ブランドの熱量を届けるパッケージ:ソフビ人形
ブランドの熱量を届けるパッケージ:ソフビ人形

箱にはソフビ人形とポストカードなどを入れるので、それらが取り出しやすいようにと、最初「こんなカタチの箱に〜」とご提示いただいたものが、あまり実用的でなかったので別の提案をしました。

写真ではちょっとわかりにくいですが、箱の下部に人形を入れてその上に入れたポストカードなどは、左片面に段差を作ってスライドさせて取り出すやり方です。
形状が違いますが、以前同じようなシート状のものを取り出しやすい形状でつくった貼り箱を思い出しました。

アート作品、シートが取り出しやすくしたパッケージ
アート作品、シートが取り出しやすくしたパッケージ
写真家 野波浩氏 ポートフォリオ

ブランドの熱量を伝えるには
それを理解してくれる人間が必要。

これを応用して、今回の貼り箱を提案したのです。これだと「かぶせ蓋(フタ)式:C式」の応用で可動部分がないため、箱の強度も充分保つことが出来て安定します。

それを、現実の貼り箱に落とし込んだ設計にしてサンプルを製作。
カタチにするまでには、お客様と電話やメールで何度もやり取りを繰り返してやっとサンプル製作までたどり着きました。
案件によってはかなり複雑なものがあるので、サンプル製作まで数ヶ月かかることも珍しくありません。中には、半年以上かかる場合もあります。

お客様との膨大なコミュニケーションがあって、はじめてご要望をカタチに出来るのです。とても手間と時間がかかる工程ですが、これらがないと本当にお客様が望むものは簡単には出来ません。
結果的に、お客様にはとても気に入っていただき、サンプル製作から本生産をさせていただくことが出来ました。

そのためには時間とある程度の予算も必要ですが、既製品ではなく自分だけのオリジナルなパッケージをつくることが出来ます。
よくあるアリキタリのパッケージ/化粧箱ではなく、自分たちの思いや考え方、センスを伝えるために、オーダーメイドの箱はあります。

あなたのお悩みやご要望に似ていませんか?

<お客さま訪問記>
お客さまに、村上紙器工業所のパッケージ(貼り箱)を選んだ理由などをお聞きした取材記事。お客さまの言葉には、あなたが抱える本質的なお悩みやご要望が隠れていました。

このひとなら、僕の熱量が伝わると、思った、パッケージデザイン

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ブランドの熱量を伝えるには、それを理解してくれる人間が必要
ブランドの熱量を伝えるには、それを理解してくれる人間が必要

撮影:EOS R6 +RF24-105mm F4 L
Photo by Makoto Murakami(村上紙器工業所)

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