重箱。日本の伝統美を感じるプレート(お盆)に近い貼り箱
公開日:2009年03月17日(火)
2008年6月、平和紙業「ペーパーボイス」 PAPER VOICE(大阪市)で行われた「WAGAMI」展(企画:クリエイティブユニット「SET.com」)に出品したオリジナル作品です。
お花との相性も、お洒落で素敵ですね。
<重 箱>
通常、「重箱」というと「おせち」や「お弁当」のイメージがあります。箱としても「おにぎりが入る」くらいのある程度の深さがあります。
ありきたりのものは面白くないので、「箱」というよりは「プレート(お盆)」に近いイメージで浅い箱(内寸約2cm)し、素材には質感が良くエンボスの効いた和紙(もみ紙)を使用しました。
また、作品ということもあり「コスト重視」ではなく、「貼り箱」そのものの造りにも工夫を凝らし、重ねた時に垂直面がフラットになるようにしています。
撮影後日、お花のキレイなうちに、再度撮ってみました。(撮影:村上誠)
<撮影メイキング>
決して広くはないですが、天井高が4メートルもあるお洒落なデザイナーさんの事務所で撮影が行われました。
私も、プロカメラマンさんの撮影立ち会いは、初めての経験です。
フォトディレクションは、ホームページのデザインを手掛けていただいているランデザインの浪本さん。
やはりこれも、我々ではこんなシチュエーションで「貼り箱を撮る」という発想は浮かびません。
浪本さんが全体を構成、お花屋さんに「重箱」を持ち込み、どうすれば ”絵 ”になるかを打ち合わせされたそうです。
”パッケージ ”としてお花をデコレーションしているとも見えますし、”お花 ”としての一つの ”作品 ”とも言えます。
何とも、不思議な感じです。
「フォトディレクション」の重要性が、初めてわかった気がしました。
”クリエイション(創造) ”とは、こういうことなのですね。
我々製造業には、まだまだ足りない部分です。
こんな刺激がもっと欲しいと思う、今日この頃です。
会社の女性スタッフの皆さんも、一緒にお手伝いしていただいています。
彼女たちの ”センス ”が、より一層「貼り箱」を引きたててくれることは、言うまでもありません。
こういう時の「女性の感性」は、とっても重要ですね・・・。
そんな「ひと味」違った空間での<撮影メイキング>を、お楽しみください。
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