「質感」をデザインするパッケージ、サーフェイスデザイン、CMF
公開日:2009年03月17日(火)
この街のクリエイター博覧会2007「デザインとつくる現場」展(2007年10月開催)に出品する貼箱を作る時、初めて”サーフェイスデザイン ”という言葉を聞きました。
”サーフェイスデザイン ”とは、物や素材の『表面の質』のデザイン。
一般的には、”テクスチャーデザイン ”と呼ぶと、わかりやすいかもしれません。
コラボレーションさせていただいたのは、サーフェイスデザインを手掛けるDesigners FREE 代表の坂口友明さん。「表情のある質感」をデザインするプロの方です。
普段は、インテリアに使われる壁紙や床材などのテクスチャーをデザインされています。
今回は、この「サーフェイスデザイン」と「貼り箱」とのコラボレーションで、坂口さんに創っていただいたオリジナルの紙で貼り箱を作らせていただきました。
ディレクションは、関西ブランディングデザイン協会の浪本浩一さん(株式会社ランデザイン)です。
まず最初の打ち合わせでは、「サーフェイスデザインとは?」、「貼り箱とは?」をお互いに説明し合い、お互いの理解を深めました。
そして、貼り箱に貼るための「貼り紙」を創ってもらうことに・・・。
通常我々の使う紙は、四六判で70〜100kgくらいまでの厚みの紙ですが、壁紙などはそれらよりかなり厚くて堅いため、そのままでは貼り箱に貼れません。
そこで、今回は普段とは全く違う素材を創っていただきました。
まず大型プリンターでテクスチャーをプリントし、その上から「不織布」を貼り、シルク印刷の要領で接着材を塗布して、その上から”金属の切り箔 ”を掛けてデザインを表現しました。
出来上がった「貼り箱」は、素材から創ったまさに ”世界で一つ” のオリジナルの貼り箱になりました。
これはまさに貼り箱製作における、感性価値としてのCMF(COLOR、MATERIAL、FINISHの3要素)デザインの究極のカタチかもしれません。
こんな貼り箱に入った”チョコレート ”と”ワイン ”。
素晴らしきパッケージとのコラボレーションは、ちょっと贅沢な”オトナの世界 ”へ連れていってくれるのかもしれません…..。
貼り箱の<お問い合わせ>は、こちらからお願い致します。
坂口さんとの最初の打ち合わせ、壁紙の原板を見せていただきました。
<素材メイキング>
シルク印刷の要領で接着材を塗布して、その上から”金属の切り箔 ”を掛けます。
<撮影メイキング>
決して広くはないですが、天井高が4メートルもあるお洒落なデザイナーさんの事務所で撮影が行われました。
私も、プロカメラマンさんの撮影立ち会いは、初めての経験です。
フォトディレクションは、ホームページのデザインを手掛けていただいているランデザインの浪本さん。
やはりこれも、我々ではこんなシチュエーションで「貼箱を撮る」という発想は浮かびません。
「貼り箱」という一つの商品(これは、サンプル作品)が、「ディスプレイ」もしくは、ユーザーの視点に立ちそれを使う「シチュエーション」を組み立てる。
「フォトディレクション」の重要性が、初めてわかった気がしました。
”クリエイション(創造) ”とは、こういうことなのですね。
我々製造業には、まだまだ足りない部分です。
こんな刺激がもっと欲しいと思う、今日この頃です。
会社の女性スタッフの皆さんも、一緒にお手伝いしていただいています。
彼女たちの ”センス ”が、より一層「貼り箱」を引きたててくれることは、言うまでもありません。
こういう時の「女性の感性」は、とっても重要ですね・・・。
そんな「ひと味」違った空間での<撮影メイキング>を、お楽しみください。
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