お洒落なスイーツのパッケージ、貼り箱
公開日:2013年06月27日(木)
黒とピンクのコントラストのあるデザイン
知人のデザイナーさんからのご依頼で作った、「Semifreddo(セミフレッド)」というケーキのパッケージ(貼り箱)です。
日本ではあまり聞かないお菓子ですが、本場イタリアではレストランはもちろん、家庭でも楽しまれている定番のスイーツだそうです。
「セミフレッド」とは、イタリア語で “セミ=半分” と “フレッド=冷たい” という意味。
アイスクリームの “冷たさ” と、ケーキのような “食感” 、両方のいいとこどりをしたかなり贅沢なスイーツです。
パッケージのデザインは、いたってシンプル。
表面は、「黒」だけの無地。
そしてフタを開けると、ビビッドな「ピンク」が目に飛び込んできます。
フタ内面に、ロゴを箔押し。
一般的には、ゴールドやシルバーの箔押しが多い中、これは透明(クリア)箔を使っています。
クリア箔は背景が透けて見えるので、このビビッドな「ピンク」がいい感じになっています。
表面が黒無地なので一見無愛想にも見えますが、インロー式貼り箱の側面(正面)に貼られたシールのデザインの良さが、シンプルでありながら高級感のある洗練されたデザインになっています。
こんなお洒落なパッケージに入ったケーキ〜自分で食べるのも良し、あるいは大切な人に贈ってみたいですね!
パッケージデザインは、コミュニケーション戦略
弊社は、「貼り箱(はりばこ)」という商品パッケージ/化粧箱を企画・製造しています。作っているのは、貼り箱というモノです。しかし、そこには機能的価値と情緒(感情)的価値があります。
機能的価値は、包装材として商品を「包む」「保護する」「運ぶ」。
しかし情緒的価値は、商品の「ブランド価値を伝える」やブランドと顧客の接点(タッチポイント/コンタクポイント)としてのブランドコミュニケーションにあります。
ここが、パッケージ本来の大きな役割です。
パッケージは、中身の商品よりも先に顧客の目や手に触れるもの。そのパッケージデザインやパッケージそのものが、商品コンセプトやブランドイメージを伝えます。
それはパッケージが、ブランドと顧客とのコミュニケーションを仲介しているのです。
ここに、パッケージの大きな価値と意味が存在します。
機能的価値は重要ですが、ある意味、情緒(感情)的価値はもっと重要な要素です。パッケージ/化粧箱が、ブランドの印象に大きく関わっているのです。
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【ブランディングって、こういうこと】
ブランディングということをなんとなくわかったような気分で済ませていませんか。ここでは「ブランディングって、こういうこと」と題してやさしく解説していきます。
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貼り箱ディレクターである村上誠(村上紙器工業所 代表)と親交のあるクリエイティブに関わる方が、パッケージやデザインに関するアイデア、視点、果てはお互いの考え方や生き方について語らいます。
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撮影:EOS 6D + EF24-70/4L
Photo by Makoto Murakami
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