ネイルチップ・アクセサリーの貼り箱

先日、パリでデビュー（お客様の商談会）しました「ネイルチップ・アクセサリー」の貼り箱（パッケージ）です。

普通、ネイルチップというと全ての指に着けるものですが、これはアクセサリーとして一つの指にだけ着けるそうです。
まさに、「指輪」と同じ感覚ですね。

貼り箱としては「台紙式」というとてもシンプルなものですが、小さくもあり箱のディテールにこだわるとかなりシビアな作りになります。
その分、パッと見ではわからないような繊細な加工が求められ、なかなか難しい貼箱となりました。

一般的には、ベースになるボール紙の四隅を紙テープで一旦留めて箱の状態にしてから、包み紙で包んでいくのですが、そうすると紙テープの跡が表面に響いてきます。この小さな貼箱で、ましてこのフォルムには似合わないと思い、今回は「テープ止め」なしで包みました。

そうすることで箱表面のシルエットは、かなりキレイになります。
小さい貼箱なので、テープ止めしていなくても強度的には問題ありません（大きな貼り箱では無理ですが）。
ただ包み紙を貼る時はちゃんとした箱の状態になっていないので、加工はやりにくいです。その分、手間もかかっています。

この貼り箱をパッケージとすることで、単なる「入れ物」というだけでなく、このアクセサリーの「印象」や「雰囲気」、そしてこれが持つ「佇まい」みたいなものも一緒に貼箱から感じてもらえたらという思いでつくりました。

そしてその分、お客様には大変ご満足いただき、納品直後には社長様から「感激」のお電話を直接いただきました。喜んでいただけたことは、我々も作らせていただいた甲斐があります。
またこのようなお仕事が出来るように、日々勉強していくつもりです。

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撮影：EOS 6D + Carl Zeiss Makro-Planar T* 100/2.8、Canon EF24-70/4L
Photo by Makoto Murakami

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