コンセプトから創る「上質感」という、シンプルで美しいソフトウェアパッケージ/化粧箱
公開日:2015年05月14日(木)
パッケージデザインは企業のブランドイメージを届ける
クライアントは、セキュリティ・ソフトウェアを開発・販売されている企業で、主力製品のリブランディングのお話とのこと。
以前知り合った、デザイン会社さんからのご依頼でした。
製品パッケージなどが対象となっていましたが、今回「高級感」ではなく「上質感」というコンセプトで一気通貫しようとされていました。
コンセプトをパッケージデザインへ落とし込む
このデザイン会社さんが目指す「上質」とは、細部にまでこだわり抜いた質の高さで、手にした人の「感性」に訴えるもので、単に豪華絢爛なものではありませんでした。
例えば、アップルの製品パッケージのようなミニマムでありながら上質なものをイメージされていました。
また、クライアントからの依頼はコンペ形式で、デザイン会社や印刷会社など数社のコンペティションでした。
「上質」というコンセプトから、最初に従来の取引先であるパッケージ会社へご相談されましたが、先方がその意味を中々理解出来ず、弊社へ話がまわってきました。
そこでお話を伺ったのですが、「ブランディング」「人の感性に訴える」「ミニマムで上質」……は、弊社の最も得意とするところです。
内容から直感的に理解することが出来たので、「上質感(fine quality feeling)」というコンセプトに対して、シンプルで美しく、印象的なデザインやパッケージ構成を提案させていただき、それを元にCGで貼り箱のデザインを制作。細かな素材選びをしていきました。
iPhoneの貼り箱にあるような、すごく主張する訳ではないですが無意識の内にお客様が感じつことの出来るデザインを目指しました。
そして、クライアントへのプレゼンテーションが行われました。
まだCG段階(サンプル制作もしていない状態)にも関わらず、先方の社長を含む幹部の方々からとても高い評価をいただき、早速受注することが出来ました。
そこからサンプル制作になりましたが、CGとは違いやはり「モノ」になるとその素材の質感や形状、手にした時の感覚など実感が湧きます。そしてクライアントへ、サンプルをお見せした時の反応が「おぉ〜上質〜!!」と、もの凄く良かったそうです。
そこまで気に入っていただけると、私たちもそれを提案し製作した甲斐があるというものです。
あとから聞いた話ですが、そのサンプルを見たメーカー営業マンの方々が、「このパッケージを持って、早く取引先を訪問したい。」と言われていたとか。ありがたいですね。
また後日、クライアントの広報担当者の方(東京と大阪から)が「製造現場を是非見学させていただきたいです。」とのことで、工場に来られました。
取引先のデザイン会社様はじめ、クライアント企業様ともこういう関係を築けたことは、弊社にとっても本当に有り難く、そして嬉しいことでした。
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弊社でつくらせていただいているのは、この「貼り箱」本体です。
しかし、その外装パッケージもすごいという「噂」だけは以前から聞いていましたが、その全貌がついに明らかになりました(笑)。
黒の外装ケース(段ボール)も、同じ「黒」で統一(これに荷札を直接貼り、送付するそうです)。
内部はこのための成形樹脂で内装を作り、貼り箱を納めています。
その上には「製品保守サービス」規定など紙書類が、別のパッケージに入って納められています。
そして、ソフトウェア(DVD)の入った貼り箱へアクセスします。
マスコットキャラクターのネコちゃんも、パッケージの中に。
ここまで行くと、この「やりすぎ感?」は潔い感じですね〜!!
このメーカーさんは顧客へ直接ではなく、代理店経由での販売とのことです。元々とても優秀な商品でしたが、代理店がこのパッケージングに変わってから同業他社製品との差別化(独自化)で、営業マンが商品を顧客へより薦めやすくなったことで、売り上げが大幅にアップしているそうです…。
Client:エムオーテックス株式会社
Creative direction:River inc.
撮影:EOS 6D + Carl Zeiss Distagon35/1.4、Makro-Planar T* 60/2.8、+Canon EF24-70/4L
Photo by Makoto Murakami
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