焼酎サーバーセットの大きな貼り箱
公開日:2016年05月11日(水)
有田焼「焼酎サーバー」セットの、かなり大きな貼り箱です。
元々、クライアントさんが同じ商品で、“桐箱”を数年間使われていました。
昔から日本人にとって、桐箱は「高級な商品が入っている」というイメージがあります。
高価なお茶碗など桐箱に入っていることが多いですが、昨今は“桐箱”といっても中国製のものも多く、桐材も中国産のため「日本の桐材」とは品質的な差がかなりあります。
そして商品パッケージとしては、デザイン的に変えることが出来ません。
桐箱そのものに色を着けたり、グラフィックデザインを印刷するということもありません。
桐素材そのままで箱にして、天面に墨文字で箱書きを施すくらいです。
ですので、長い間使っているとデザイン的に飽きてくる。というご相談をいただくことがあります。
今回もそのケース、しかし難しかったのはサイズ的にとても大きい箱だったことです。
この貼り箱の場合、深さがほぼ20cmくらいあります。普段これだけの深さの貼り箱は、つくることがありません。形状として、C式(かぶせフタ式)にするとまるまる20cmの深さになるため、選択肢としては「インロー式」になります(元の桐箱も、インロー式でした)。
深い箱で展開面積が大きいため、ボール紙や貼り紙など材料代だけでもかなり費用がかかります。もちろん、これだけ大きいと貼り加工も取り回しが大変です。
製作中も仕上ってからもかなりの場所を取るため、材料手配から製作、梱包と手間ひまのかかる貼り箱です。
そして仕上りは、“桐箱”とはまた違うテイストになりました。
紙の風合い、質感が“桐”とはまったく違いチャコールグレーの色とも相まって、独特の表情を魅せています。
商品そのものがいままでと違う新鮮なものになりましたと、これにはクライアントさんも大変喜んでいただきました。
貼箱の大きな特徴である「素材感を活かす」ということが顕著に表現された例です….。
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撮影:EOS 6D +Makro-Planar T* 60/2.8
Photo by Makoto Murakami
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