◎村上紙器工業所
「お客さま訪問記」シリーズ
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リルジーンファームジャパン株式会社は、ハワイのコナコーヒーを輸入販売している会社です。単に輸入販売しているだけではなく、自社農園を持つ作り手でもあります。そして、何よりもコナコーヒーへのタダならぬ想いをお持ちなのです。愛するコナコーヒーをギフト商品に育てていくために、村上紙器工業所と出会い、パッケージを完成させていった経緯を濱田明美社長、濱田浩司取締役のお二人から、たっぷりと語っていただきました。
「ありきたりのパッケージでは伝わらない。」
[濱田明美社長]リルジンファームはハワイ島原産のナッツ、コーヒー、ハチミツなどを輸入する会社です。ハワイ島は世界でも最高峰のコーヒー産地なんです。もともと主人の両親が住んでいて農園はあったんですが、使っていなかったというか、手入れをほとんどしていなかったんですね。そこの土を入れ替えて、木を植え替えるところからコーヒー栽培と輸入ビジネスをはじめたんです。そのあたりのことを、もう30年以上も日本とハワイを往復している主人から、くわしくお話しさせてもらいますね。
「ハワイ島は世界でも最高峰のコーヒー産地。」
[濱田浩司取締役]先ほど、ハワイ島は世界でも最高峰のコーヒー産地と言う話が出ましたが、そのとおりなんです。いいコーヒーは限られた地域にしか育ちません。赤道直下であること、年間平均気温が30℃以上であること、海の近くであること。それが植物の良く育つ条件なんです。まさにハワイ島なんです。そのうえハワイ島は雨が多いから水に困りません。溶岩台地なので水捌けが良く、根が腐りません。いい条件がすべてそろっているうえに、先進国なのでちゃんと人間の手が入って管理ができているんです。
「コーヒーはアメリカの農産物なんです。」
[濱田浩司取締役]コナコーヒーは先物相場のような市場には出ないんです。ハワイ州とアメリカ合衆国がきちんと管理しています。知っていますか?ホワイトハウスの晩餐会で出されるコーヒーは、コナコーヒーなんですよ。味わいやクォリティもさることながら、コナコーヒーはアメリカの農産物だからということなんです。ハワイ島では100年前からコーヒーを栽培しています。オアフ島やカウアイ島でもコーヒーを栽培しだしていますが、赤土なのでどうなんでしょうね。それ以上は言わないことにします。(笑)もうひとつ余談ですが、コナコーヒーを51%以上使用していないと、“ハワイコナ”とは言えません。うちは、100%コナコーヒーでやっています。
「農園、商社、卸、自社ブランド。」
[濱田浩司取締役]リルジーンファームジャパンはコーヒーを栽培する農園だけでなく、そこで採れたコーヒー豆を輸入する商社、そして焙煎したコーヒーをカフェなどへ販売する卸、そして自社ブランド商品の企画販売。と、4つの顔を持っています。コナコーヒーは希少で値段が高いコーヒーですから、最終工程まで自社で管理を徹底してやっていく方が買うひとも安心だろうという考えです。そんなわが社の販売比率では卸売がメインなわけですが、これからはギフト商品にチカラを入れていきたいと思うようになってきました。
「ギフト商品なんだから、箱もいるよね。」
濱田明美社長]ギフト商品は“エクストラファーシー”と言う、ハワイ州の厳し基準を満たした最上級グレードのものです。だから、ありきたりのパッケージでは、その良さとグレードが伝わらないと考えていました。
コーヒーを入れる缶のイメージはできていました。でも、ギフトなんだから缶のままではねえ。パッケージ(箱)もいるよねえという話になったんです。お客さまからも「良いものなんだから、パッケージこそ良いものにしないと」と、言われていました。それで、見本をいろいろと取り寄せてみたんですが、どれもパッとしなかったんです。
「とりあえずいらしてくださいから、はじまった。」
[濱田浩司取締役]そこで、ネットで検索していったんです。すると、なんだったか…缶のギフト商品を入れるパッケージがヒットしたんですよ。それが、村上紙器工業所さんのものだったんですね。これは!と思い、すぐに電話してみました。そうしたら、「とりあえず、工場までいらしてください」という、ある意味そっけないお返事でした。(笑)
「工場に行って、ここしかないと思いました。」
[濱田浩司取締役]工場は思っていた以上に手仕事的なカンジでした。そこでは、いままで手掛けてこられたパッケージをいろいろと見せていただきながら、いろんなこと語っていただきました。中でも印象的だったのは、二次使用と言うそうですが、「缶でも箱でも、中身を食べたり出した後に、持ち歩いてもらったり使ってもらえるようでないとダメなんです」という言葉でした。「商品の中身をいくらアピールしようが、ギフトはパッケージがすべて」とも、言われました。工場へ行って良かったと思っています。もう、ここに頼むしかないと思いましたから。
「紙の質感のことまでは想像できていなかった。」
[濱田明美社長]村上さんのお話に、ホントに興奮したことをいまでも覚えています。色やカタチのことはともかく、紙の質感のことまで想像できていませんでした。パッケージの重要性をしみじみと気づかせていただきました。私たちは生産者でもあるので、いちばん良いものをいちばん良いカタチでお届けするのが使命だと、常日ごろから心がけていますが、そこにも通じる考えでした。
「それなりのコーヒーだから、それなりの見え方が必要。」
[濱田明美社長]期待以上というと失礼かもしれませんが、私たちの想像を超えたパッケージができあがりました。これからはさらに、いろんな面でこのブランドに似合った装いをしていかないといけないと思っています。パッケージができて、おかげさまで評価がグンと上がってきました。これからが、とても楽しみです。中身はすでにある程度まで突き詰めています。この商品はブランド物だと思っています。特別な物でありたいと願っています。だから、あえてオンラインに載せていません。誰もの目に気軽に触れることで、かえって価値が下がると思いますからね。
「この商品を世界に向けて売っていきたい。」
[濱田明美社長]こういう状況ですので動き出すのはまだ先になりますが、羽田空港の第一ターミナルで商品を販売していくことが決まっています。パッケージの魅力が目に止まって、銀座の三越百貨店で扱っていただくことも決まっています。モノが良くても売り方が伴わない会社は多いと思います。私たちの商品は、それなりのコーヒーだからそれなりの見え方が必要だ、と思ってやっています。
[濱田浩司取締役]せっかくこれだけのことをやっているのに、以前はどれだけのコーヒーを売っているのかがわかっていなかったんだと思います。いまはハッキリと自覚できています。世界でも最高峰のコナコーヒーを100%使った商品に”made in japan”の技術を組み込んでやっていくことで、この商品を世界に向けて売っていきたいです。ヨソと同じでは価値がありません。卸先も増えてきましたし、プライドと自信を持ってやり続けたいですね。息の長いビジネスになれば良いと思います。売り込まないでもお客さまからやってきていただけるために、パッケージのオリジナリティや重要性はこれからも変わることはありません。
ゆくゆくはハワイの農園を観光農園のような形態にしていきたいとも思います。うちの農園を見ていただくと、そこにかける想いと本気度がわかっていただけるはずです。大袈裟ですが、コーヒーと共に人生を送りたいと思っています。うちのコーヒーを楽しみに待ってくれているひとの喜びを感じながら、これからもやり続けたいです。
「良いコーヒーを飲んで豊かな時を過ごしてください。」
[濱田明美社長]こんな時代だからこそ、良いコーヒーを飲んでください。イライラしたときはコーヒーを飲むと落ち着くと言われています。良いコーヒーほどスーッと眠れるものなんですよ。良いコーヒーを飲んで、ぜひ豊かな時間を過ごしていただきたいものです。
濱田明美社長と濱田浩司取締役のKONA COFFEにかける熱い想いをお聞きして、商品に惚れ込むことの素晴らしさに感動しました。そして、そんな商品に弊社のパッケージがプラスアルファの価値を加えることができたことを誇らしく感じました。これからもお二人に伴走して、より魅力的なブランドにしていくお手伝いをしたいですね。お忙しいところ取材にご協力いただき、ありがとうございました。(村上)
リルジーンファームジャパン株式会社
代表取締役 濱田明美
取締役 濱田浩司
〒550-0002
大阪府大阪市西区江戸堀 1丁目27番24号
tel.06-6136-3610
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訪問日:2020年12月10日(木)
公開日:2021年03月02日(火)
※掲載内容は取材時の情報に基づいています。
濱田明美社長と濱田浩司取締役のKONA COFFEにかける熱い想いをお聞きして、商品に惚れ込むことの素晴らしさに感動しました。そして、そんな商品に弊社のパッケージがプラスアルファの価値を加えることができたことを誇らしく感じました。これからもお二人に伴走して、より魅力的なブランドにしていくお手伝いをしたいですね。お忙しいところ取材にご協力いただき、ありがとうございました。(村上)
ブログ記事:プレミアム・オリジナルコーヒー(珈琲)ギフトボックス