特別な贈り物「桃のギフト」パッケージ/化粧箱
公開日:2020年07月21日(火)
果物をパッケージでブランド化
山梨産の桃(もも)ギフト
山梨の果樹農家、10種以上の桃を作っておられるHOPE園さんのご依頼で「桃のギフトセット」のパッケージ。
おひさまの恵み
贈答用果物ギフトボックス
HOPE園さんの「お客様に感動をより感じてもらうには、桃を入れる箱にもこだわりを持ちたい」という思いを叶えるべく、貼り箱の企画・デザイン、製作をさせていただきました。
果物や野菜など農産品の贈答用パッケージは、コスト的なことがあり化粧箱としては段ボール箱を使うのが一般的です。
気軽に取り扱えますし、段ボール箱のような「組み箱」なら折りたたんだ状態で保管できます。その点「貼り箱」は、完成形として納品されますので折りたためません。
保管だけでもかさばりますし、取り扱いには注意が必要です。
特にお客様へ送るときの梱包が、意外な死角になります。
貼り箱は、とてもデリケートなパッケージです。
弊社からお客様へ納品するとき運送便で送るのですが、段ボール箱に貼り箱を詰めます。
その時、段ボール箱の中に目一杯入れるのではなく、必ず空間を取って新聞紙などを詰めます。
ご想像のように、一般的に運送便では荷物(段ボール箱)は中々一つ一つを丁寧には扱われません。
大量の荷物を扱うわけですから、それは仕方がないことです。
段ボール箱の特に角が、どこかに当たって少し凹むなんてことは普通に起こります。
そうなっても中の貼り箱に影響しないように必ず隙間(空間)をつくり、直接貼り箱に傷がついたり凹んだりしないように工夫をします。
貼り箱をどこかに送るだけでも、かなり気を使わねばなりません。
それだけ、デリケートな化粧箱です。
しかしその分、とても繊細な紙の質感や色、丁寧な仕上がりの化粧箱でもあります。
一般的な組み箱(段ボール箱、トムソン箱)は、パッケージデザイン(グラフィック)としては基本的に印刷です。
それに対して貼り箱は、中芯となるボール紙(1〜2mm程度の厚紙)に、ファンシーペーパーと呼ばれる装飾性の高い色やエンボス(表面の凹凸)を施した風合いのある紙を接着剤(ニカワ)を使って貼って作る箱です。
ビジュアル的なデザインというよりも、紙(素材)の持つ色や手触り感、風合いを感じてもらえる化粧箱です。
段ボール箱などに比べると、価格的には決して安価なものではありませんが、化粧箱としての価値はお客様が貼り箱を手にしたときにはっきりと感じていただけると思います。
ここに「お客様に感動をより感じてもらう」という、HOPE園さんの思いが込められているのです。
大切な方への大切な贈り物
エレガントな香りと色彩を届ける
ブランドの世界観をつくる箱
貼り箱の形式は、インロー式。
色は、白とリモーネ(イタリア語でレモンを意味するレモンイエロー)。
爽やかな白と、熟したレモンの果皮のような「あざやかな緑みの黄色」で、ほんのり赤味がかった桃との絶妙なコントラストを描いています。
思いを込めてつくった桃
お洒落な化粧箱に入れてみたい
本来商品パッケージは、送り手とお客様との接点(コンタクトポイント)であり、お客様とのコミュニケーションには大切なものです。
そしてマーケティングやブランディングにおいて、とても重要なツールでもあります。
この貼り箱は、今までの農産物(果物)ギフトの化粧箱にはあまりなかった「お客様に感動をより感じてもらう」ことを強く意識したギフト箱に仕上げました。
パッケージを使ったブランドコミュニケーション
最近では日本の農産物、特に高級果物(くだもの)に高い価値があります。
桃に限らず、りんご(王林:青森、サンふじ・シナノスイート:長野など)や、ぶどう(ルビーロマン:石川、シャインマスカット・ニューピオーネ:岡山など)の高級ブランド果物にはブランディングとして、こんな化粧箱に入れてもらうのことは理にかなっています。パッケージによる、ブランドコミュニケーションです。
インターネットなどを通じて、生産者・つくり手と消費者が直接つながることが出来る今だからこそ、パッケージ・化粧箱が生産者の思いを届けるお手伝いになると思います。
私はあなたと違います
商品の化粧箱・パッケージは、包装資材としての単なるコストではありません。
ブランディング(ブランドを構築する)のための投資だと考えてください。あなたのブランド価値を伝える、一つのツールとしてパッケージ(貼り箱)があり、それは同じような商品との差異化につながります。
パッケージによって、「私はあなたと違います。」という「顔」をつくるのです…。
HOPE GARDEN
https://hopeen.net/
オンラインショップ
https://hopeen.net/shop/
山梨育ちの自慢の果物を、特別なギフトに。
桃の糖度はそれぞれ。
大きさは一緒に見えても、甘さは違うもの。
HOPE園の逸品は12.5度以上のものだけを、桃用の糖度を測る光センサーに、ひとつひとつ手でかざして厳選しております。
3か所測り、選別し、傷をつけぬよう、優しく箱に詰めていきます。
そして、その箱は”HOPE園とはどんな農家”を表現してくれる、村上紙器工業所さんとの共作。
色、形、深さ、開ける時の音、全てに気持ちを込めてもらっています。
桃を食べた終わった後も、インテリアやアクセサリーとして使ってもらえるよう、ロゴなどは一切入れておりません。
この箱で、誰かに贈り物をしてみたり。大切なものを保管してみたり。
楽しんで頂けると、本望です。
日かげで、暑すぎない所において、飾ってください。
HOPE GARDEN様のサイトより
<お問い合わせ>は、こちらのページへ。
<目的から作例を探す>は、こちらのページへ。
<作例を写真で探す>は、こちらのページへ。
<お客様インタビュー>は、こちらのページへ。
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HOPE園の代表:青木竜一さん
撮影:EOS 6D Mark II+EF24-70/4L
Photo by Makoto Murakami
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