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ジュエリーのパッケージは、顧客接点としてブランドイメージに直結

公開日:2019年04月16日(火)

新しいスタイルを提案するジュエリー、アクセサリーブランドの化粧箱

東京のジュエリーデザイナー様から、ご依頼いただいた貼り箱です。

打ち合わせにはわざわざ東京からお越しいただき、弊社工場で実物の貼り箱サンプルをいろいろとご覧いただきながら、紙の選定などをさせていただきました。

ジュエリーのパッケージは顧客接点としてブランドイメージに直結

クライアント様は白系がご希望で質感の豊かな紙ということで、弊社でも使ったことがなかったのですが平和紙業の「トーンF」になりました。

この紙、60kgと90kgがあるのですが、触った感じは「コシが強い」つまり一般的な紙より堅い感じです。それを考えると「60kg」かなとも思いますが、実際は一度テスト貼りしてみないとわかりません。そこでまず、テスト貼りをしてみました。

どちらも一長一短があり、微妙です。
この中間くらいの厚みがいいのですが、どちらかにするしかないですね。

60kgだとやはりちょっと薄めのため、天面の四辺の角部分はちょっとエッジが立ちすぎます。

サンプル製作ではキレイですが、天面両端の際45度の斜め部分の中は空洞なので、量産だと押さえ加減で凹む場合があります。

90kgでは硬さがあるのでここまでエッジが立ちにくく、もう少し柔らかい感じでしょうか。
ただ数をつくるとなると、ある程度の個体差は出てきます。

ジュエリーのパッケージは顧客接点としてブランドイメージに直結

あとは側面のフラップに紙が重なる部分は、薄い紙ほど下地が少し目立ちます。
かなり、微妙な感じです。
クライアント様にテストしたものを確認していただき、最終的には90kgになりました。

テスト結果の詳細は、こちらをご覧ください。
<新しい紙、厚みの選択の決め手はどう仕上げたいか>
https://www.hakoya.biz/blog/haribako/item_1022.html

驚くほど豊かな表情を持つ紙を貼ったシンプルで美しい貼り箱、化粧箱

また箔押しするロゴの線が細いため、結構気を使いました。
印刷と違い箔押しは金属製の凸版で箔を熱転写するので、細い線でも凸版がちゃんと作れるかが鍵となります。凸版の材質は亜鉛や真鍮、銅などがあり、デザインデータの具合(文字サイズや線の細さ)や押す素材(エンボスや紙の硬さ)によって使い分けます。

押すときも、ちょっとした圧力の加減で着き具合はもちろん、線のにじみ具合なども変わります。線が細いなど、シビアなデザインのときは繊細な加工技術が求められるのです。

新しいスタイルを提案するジュエリーブランドのパッケージ、貼り箱、ギフトボックス

クライアント様と綿密な打ち合わせとやり取りの末、それらをクリアしてこの貼り箱(化粧箱)は完成しました。
お客様にはとてもご満足いただき、私たちにとっても喜びとなりました。

今回ご注文頂いた hin design 様は、日本の伝統工芸と産地の素材を活かしたジュエリーブランドで、とても素敵なコンセプトで、プロダクトはこうあるべきというお手本のような気がします。
サイト全体もモノトーン基調で、上質感をとても感じます。

こちらで、ご紹介をさせていただきます。

hin design
(HiNは、YURAIへとブランドリニューアルしました。)
〒135–0022
東京都江東区三好2丁目6-10 2F NAGAYA 清澄白河
https://yurai-design.com/

日本の伝統工芸、産地の素材を、プロダクトの新しいスタイルとして展開するジュエリーブランド「HiN」。ブランドネーム「HiN(品:ヒン)」は、日本のモノの品格を意味し、その価値を伝え残していく存在でありたいという思いが込められています。モノの背後に潜む歴史、文化的要素を探り、そこから得るインスピレーションより、現代のライフスタイルに寄り添うジュエリーをデザインしています。
– Designer : Haruka Okabe

〈ブランドサイト COLLECTIONページ〉
https://yurai-design.com/collection/collection.html

<トーンF>
寒色系のクールグレー(Cool Gray:CG)と、暖色系のウォームグレー(Warm Gray:WG)ふたつのグレーの階調(Tone)を、それぞれ7色で表現したファンシーペーパーです。計14色におよぶ美しいグラデーションは、無彩色でありながら驚くほど豊かな表情を携え、組み合わせによって可能性は無限に広がります。紙質は低密度でありながらしっかりとした堅さを持ち、書籍の表紙、見返し、扉からパッケージ、カード、封筒まで幅広くお使いいただけます。
(平和紙業:商品詳細ページより)

貼り箱、ギフトボックスについてのご相談は、こちら から気軽にお問い合わせください。

(まずは、ちょっと電話で聞いてみたい時は06-6653-1225 担当:村上 誠 まで)

顧客接点としてのパッケージが、ブランディングとマーケティングにつながります。
商品/製品パッケージは中身を売ると同時に「ブランドイメージ」を売っています。その箱代は商品の代価と同時に、ブランドイメージの代価でもあります。

パッケージは商品、そして企業の 「ブランド価値」 を高め、伝えるものです。
そして、その善し悪しは 「売上げ」 に直結します。

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一部商品写真は、hin design様ご提供。

撮影:EOS 6D + Carl Zeiss Makro-Planar T* 60/2.8
Photo by Makoto Murakami

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