一輪挿し、パッケージによるブランディング構築
公開日:2019年09月19日(木)
商品にラグジュアリー感を与える貼り箱
ステンレス製の一輪挿し(組立て式)のパッケージとして、ご採用いただいた化粧箱、貼り箱です。
ステンレスの重厚感や高級感を表し、中の試験管も割れにくい化粧箱をご希望でお声がけをいただきました。
ただ当初はご予算が合わず難しいお話でしたが、包装資材としてのパッケージというだけでなく、ブランディング構築の役割を果たすパッケージとしてお考えでした。
その意味で商品パッケージは、お客様と企業を結ぶ大切なコンタクトポイント。
そこをきちんとしたものにすることで、お客様の商品に対するブランド・イメージが価値を持ちます。
少し時間がかかりましたがお互いの考え方が実を結び、貼り箱を採用していただきました。
仕様を決めていくのに難しかったのは、このステンレスという素材がことほか重かったことです。
ステンレス1枚はわずか数ミリの厚みしかなく、しかも重量があります。
ガラス製の試験管も同じ箱にセットしなければならず、そうなると内装はウレタンが適していました。
ただ難しいのは、ある程度の厚みのあるものはいいのですが、かなり薄いものをウレタンに固定するのが結構難しいのです。
一般的にウレタンを使う場合、薄い底敷きを一枚敷き、その上に商品をはめる部分(型抜きする)を置きます。
そのとき商品が今回のように薄いものだと、ウレタンとウレタンの隙間に入り込んでしまいます。
ですので、ウレタン同士を接着し、離れないようにしました。試験管に比べてステンレスの方が薄いので、ステンレス部分には底上げ用のウレタンを一枚入れ、位置を高くしました。
そしてその上からもう一枚ウレタンをかぶせるカタチで、箱の中でしっかりと商品を固定、保護するようにしました。
ガラスがあったり薄いステンレスがあったりで、商品の固定が中々難しかったですが、最終的にはうまくまとまったと思います。
パッケージによるブランディング構築、そして商品にラグジュアリー感を与えるパッケージ、貼り箱。
商品の企画開発のときには、こんなパッケージを是非一度お試しください。
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クライアント:カルゴ・エスカルゴ様
撮影:EOS 6D + EF24-70/4L
Photo by Makoto Murakami
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