商品の魅力を、感性に響く貼り箱へ昇華させる(包装タイムス)
公開日:2016年7月21日(木)|お知らせ
先日掲載いただいた「月刊カートン・ボックス」に続き、同じくパッケージの業界新聞「包装タイムス(2016年7月18日付)」にも、その縮小版として掲載をいただきました。
<対話から生まれるモノ作り>
パッケージによるブランディングで、売上アップ〜!!
パッケージデザインの重要性が高まりを見せている。だが、デザインを形へと落とし込む際、意外と苦労することも多い。そんな中、村上紙器工業所(大阪市西成区)では、デザイン思考を読み取ったモノ作りに力を注いでいる。対話を重ねながら進める独自の手法が好評を得ており、直受注の依頼が絶えない。
同社が最も大切していることは入念なヒアリングだ。「クール」、「カワイイ」、「高級感」など、言葉の裏に隠れる感情を具現化し、一つの箱へと仕上げていく。綿密な打ち合わせを何度も繰り返す中、お互いが考えるイメージの差を埋めていく。充分なコミュニケーションが顧客へ安心感を伝えるという。
以前、「上質感」をテーマにとある案件を受けた時のこと。中身の商品はセキュリティ関連のソフトウェアで、リブランディングの依頼だった。シックなものか?、光沢感際立つものか?。目に見えない“コト”をカタチにするため、より具体的なイメージを聞き出し、一つの箱へと仕上げていった。
「貼箱」と一言で言っても貼る紙の素材や質感によって、さまざまな表情を作りだす。そのため箱の形状のみならず表面の質感や内装部など、細部にいたるまで徹底した提案を行い、魅力ある貼箱を手掛けていった。コンペ参加後、同社の提案をベースにした貼箱が即採用され、商品化が実現。その後、商品販売を担うクライアントの営業マンからも「販売意欲が増すパッケージ!」との高評価を得ることができたという。
実際の売上高としても前年比120%を達成し、同パッケージを含めた全体のコミュニケーション戦略が功を奏した結果となった。
同社の独自戦略は、これだけでは留まらない。2009年にリニューアルしたHPもクライアントの心を掴むフックとして、大きな役割を果たしている。
HPホーム画面には、『センスを、包む!』との言葉が表示され、意表を突く演出が仕組まれている。現在、インターネットを介した直受注の案件が増加しており、全体の約6割を占めるという。
「以前の企業形態と言えば、下請けを中心」と話すのは同社・代表の村上誠氏。脱下請けとの事業方針を示してから約10年、確実な実績を積み上げてきたという。「非効率であっても、丁寧なモノ作りに徹する」との想いを強く抱き続ける同社。クライアントの想いに耳を傾け、商品の持つ魅力を引き出し、感性に響く貼箱へと昇華させていく。
包装タイムス(2016年7月18日付)
日報ビジネス 株式会社
包装編集部 吉野加代子
“箱創り”を応援するビジネスマッチングマガジン。
1982年創刊で、2012年に30周年を迎えました。
紙器・段ボール箱を中心とするペーパーパッケージからプラスチック、コンテナー、クリアケース、パッケージ印刷、紙加工の情報まで幅広く網羅。
<貼り箱士のブログ> https://www.hakoya.biz/blog/
<目的から作例を探す> https://www.hakoya.biz/item/
<作例を写真で探す> http://www.hakoya.biz/item/gallery.html
<お問い合わせ> https://www.hakoya.biz/inquiry/